『地水火風空』

【TamuraTech Japan】のブログ

2010.03.25/『ビューティー』茶会 報告

2010-03-27 | 2009-2010年
     「ハートフル・ビューティー」

を標榜した、今回の『ビューティー茶会』


「やせるのはカンタン」という一種チャレンジャーなフレーズとともに、3回連続の
体感・体験型のワークショップとして開催されました。

オープニングの今回は、いわばプロローグ。
とはいえ、参加者の方々はけっこう「カラダ」も「ココロ」も揺さぶられたのでは
ないでしょうか




さて、ではここで「やせる」ということに関しての考え方、たとえば


何をもって「やせるのはカンタン」なのか?
何で「やせない」のか?


というような事を、書ける範囲で書いておこうと、思います。


現在、多くの方々にとって信頼できる「ダイエット」の理論というのは、
いわゆる「科学的」「医学的」な裏付けのとれたもの、でしょう。
それは気持ち的に、「安全」「確実」な要素が高い方が、より「信頼」できる
という心理の流れからすれば、当然といえば当然です。

そして「やせる」=「よけいな脂肪を減らす」という通念から、「体脂肪」を
どんどん減らしていこう、そのためにはやっぱり「食事」が大切、という発想が
一般的ですね。

でも、「食事」を制限するのは、意外としんどいもの
それに、そんなに顕著に華々しい結果が出ることも、そう多くはないもの。

そうすると、「運動」という、もうひとつの王道が頭に浮かびます
その「運動」がダイエットに効果的という考え方の根拠たる理論に「基礎代謝」
という身体のエネルギー代謝のメカニズムがありますね

「代謝」というのは、ごくシンプルにいえば「身体の古いものと新しいものの
交換をする働き」のこと。

人間には、現在大きく3つの「代謝」機能があるとされ、

ひとつは「生活活動代謝」といわれ、普段の家事や仕事、またジムなどでの運動など
あらゆる生活活動での代謝をいい、これが全体の2、3割程度とされます。
ひとつは「食事誘導性熱代謝」といい、食事によって引き出される熱エネルギーに
よる代謝で、これが全体の1割程度。

そして、残り6、7割の代謝はすべて「基礎代謝」といわれるシステムでなされています。
これは、たとえば心臓の規則的な鼓動、血液の循環、体温の保持など、生命を支えるこれら
の活動全般をさしています。

多くの方は「たくさん運動すればそれだけ脂肪も燃焼されるに違いない」と、思うでしょう。
ですが、上に示されるように、運動そのものによる代謝というのは、実は微々たるもの。
ですので、「運動の量」=「ダイエット」という図式は、成立しないことになるのです

ではなぜ「基礎代謝」を上げるには「運動」なのでしょうか?
それは、もっともエネルギーを消費する臓器・器官は「筋肉」だから、です。

人間のエネルギー消費は、筋肉で5割、肝臓で3割といわれます。
そのほかの臓器・器官すべてでは、残り2割程度しか消費しないのですね。

そのため、とりわけ筋肉を活性化し、細胞の活動を高めることで、脂肪を
燃焼する働きを向上することができる、というワケです
そして、そのための「運動」の方法としては無酸素運動(筋トレなど)、有酸素運動(ウォーキングなど)、
そしてストレッチでほぐす、というのがいわば王道的な方法です。

そこに、ヘルシーな食事を徹底すれば、、、
地味に堅実に、数ヶ月単位で継続できれば、、、

「やせる」のは
そう大変なことではないのかも、しれません。


でも、

なかなかそうはいかないもの。
上のようにかりに徹底しても全然、、な経験をした方も大勢いるでしょう。

そこで、まさに百花繚乱を呈している、さまざまな方法・手法の存在する余地が
生まれるのですね。



ただ、
身体の生理学的なメカニズムからすれば、
上のような「代謝」のしくみがある、ことは事実。
そうすると、まず大事なのは

「基礎代謝」の活性化の、スイッチを押すこと

と、なります。

それには、「運動」といっても、いろいろあり、
その「運動」を最大限に活かすためには、いろいろな「ココロのクリーニング」をしておくと
良いのではないかと
「ココロ」と「カラダ」は、いつだってつながっているのですから

「カラダ」と「ココロ」の関係性を導き、それを活かす。
「やせる」のをジャマするものをクリーンにして、基礎代謝をグッとアップする。

そうすると、、、



今回の『ビューティー』茶会。
このような感じで、あと2回。

楽しみ楽しみ、です

この模様は、サロン主宰クロノさんのブログにもご紹介いただいて
おります。

いつも、ありがとうございます






関節不調のメカニズム

2010-03-18 | 2009-2010年
「急に膝が痛くなって、、」
「足首の痛いのをかばってたら今度は膝が、、」
「冷えたせいか、、」

というように、人体の末端、腕や脚のさまざまな関節のなかでも、
あえていえば膝の痛みを訴える方は多いように、思います。

ちょっとした軽度の痛みから、大きく腫れてしまうようなケース
まで、膝の痛みといっても多種多彩。

一般に医療機関にいけば、特に靭帯や半月板などに損傷がなければ
「膝関節の炎症」という診断を受けるのでしょう。
その際、多くは「加齢に伴う筋力の低下」などの説明で納得するの
かも、しれません。


もちろん、確かにそういう説明が的を得ているケースも、たくさん
あるはずです。
ですが、それでは納得のいかないケースも、実はたくさんあるはずです。


たとえば、「筋力の低下」を元とするのであれば、それは膝という部位に
かかる加重が、限度を越えているために起きる、ということ。
その加重に対するだけの力、つまり筋力がないということになります。


ここで少し角度を変えて、

「ではなぜ、それだけ多くの加重がかかるのか?」

という観点から、この現象をとらえてみます。



よく「体重」が問題にされますが、どうみてもヤセている方であっても
膝関節の痛みを発生することも、あります。
というよりは、かなり多いと、個人的な経験からは、思います。

そうすると、少なくともそれだけが問題なのでは、ないように
思います。


「関節」というのは、構造的にいくつかの骨が靭帯などで
結びついて構成されています

いわゆる「歪み」というのは、結びついた骨の相互の位置異常
が起きている状態。

この「歪み」が、たとえば膝関節に起きているとすれば、いかがでしょうか?


下肢(脚)には、大きな関節として

股関節
膝関節
足関節

があります。

このうち、膝関節を構成する骨は、上方の股関節、下方の足関節を
構成している骨でもあります。

膝関節に位置異常が起きているとすれば、これらの関節に同様の現象が
起きている、と考えることはできるのではないでしょうか?


また、下肢の連結がなされている骨盤の状態はどうでしょうか?
そこには位置異常は、発見されないでしょうか?


さらには、膝関節と関係する筋肉の神経群は、腰部から派生します。
そうすると、神経レベルでいえば、腰の状態を考慮することも必要では
ないでしょうか?



そして、これら要因の総合的な結果として、膝関節への過剰なる
加重という現象が起きている、ともいえないでしょうか?




構造的な面からだけでも、以上のような考え方はできます

このように、身体の構造的な面だけ考えても、ただ単純に筋力低下だけ
を問題にしていてはしかたないように、思えないでしょうか?

筋力を強化していく方策とともに、より全体的な状況を把握し、その
改善を図っていくという考え方が必要…

なのかも、しれません。。。













ライブなブログ ~カンちがいと春のカラダ~

2010-03-04 | 2009-2010年
や曇りばかりが続く今日このごろ。
いかがお過ごしでしょうか?

今日は、午後あまり来訪者もなく、夕方以降はじっくりとアプローチの
検証作業を…なんて考えていたら、それが大きなカンちがいだったようで

「ピンポ~ン

とチャイムが鳴り、自分のカンちがいを反省することに
いやいや、ひさしぶりにアセりました

年に1、2度くらい予約日時や時間の記入まちがいということが、あります
ここしばらくはなかっただけに……ガクリ


本日、ご迷惑おかけしまして申し訳ありませんでした




その起きた事実とセッションはまた別。
セッションでは、「春のカラダ」を実感させていただき、その
コンディショニングをさせていただきました。



たとえば、ネコや犬は、夏には夏の、冬には冬の身支度をします。
よくいう毛の生え変わりのような現象は、その端的なものですね。

その季節ごとに、その環境に適したカラダへとリニューアルしていく。
これもまた、自然に備わった生命のメカニズムですね。


人間にも、これと同じような現象はあります。
春には春の、夏には夏の、秋には秋の、冬には冬の、さらにもっと
こまかくはその日その日で、もっといえばいまこの瞬間もせっせと
カラダをリニューアルしているのです。


たとえば、まだまだ寒さは続きますが、カラダはすでに「春」。
「春」というのは、冬の寒さから開放されカラダはゆるむ時期です。

そのわかりやすい指標的な役割を、「骨盤」「肩甲骨」「後頭骨」
という3カ所のつながりで検証できるのが日本の整体などでいわれて
いること。

この3カ所が滞りなくスムーズに春のモードになれば良いのですが、
そうはなかなかいかないもの。

たとえば、「後頭骨」がうまくゆるんでいかない場合は、ちょっと
ココロが重く気づまりしたように感じることでしょう。

それが「骨盤」であれば、生理や排卵時の不具合などを感じること
が多くなるかもしれません。

「肩甲骨」は、自律神経系や眼や腕などの影響も受けやすく、
そういった疲労が蓄積していれば、やはりこわばった感じが
するのではないでしょうか?


また、臓器では、やはり肝臓が過剰に働く時期ともいえます。

これは、カラダを実際に観察していてしみじみ感じることですが、
呼吸のしかたや眼力、身体のこわばりなどでそれが明確に反映します。

また、現象面では「眠れない」「花粉っぽい」「だるい」などの
訴えが増えることになります。


たとえばこの時期、いつもよりお酒が効くなと、感じている方も
けっこういるのではないかと思いますが、そういう場合は、少し
お酒や甘いモノを控えておく方が賢明です。
ただでさえ活発になっている肝臓をさらに働かせてしまい、それは
夏のしんどさや秋の憂いを増す下地となってしまいますので。





「春」のカラダは、おおまかには以上のようなカタチをとります。
花粉によるととされるさまざまな現象も、ひとつにはこういった
カラダの傾向があることから結果として出る、ともいえるでしょう。


「だるさ」も「眠れない」も「花粉ぽい」も
カラダの側からすれば、全部ひとつながり。

起きている現象にあくせくするよりも、そういう時こそ
カラダの声をしっかり聞いてみると、体調云々に焦ることも
なくなる………かも、しれません













恥骨について

2010-03-02 | 2009-2010年
背中側にある仙骨と、その仙骨を中心に両サイドに寛骨という大きな
骨が身体前面で軟骨をはさんで結合している部位。

その部位を、「恥骨」といいます。

骨盤というのは、さまざまな動きをします。
その動きは、背面では仙骨と寛骨の接着面である「仙腸関節」と呼ばれる
部位、そして前面ではこの「恥骨」の動き、その両面のコラボレーション
から生まれるものです。


「骨盤のゆがみ」というと、多くは背面の方ばかりに注意がいきますが、
実はこの「恥骨」も大切になります。


たとえば、「恥骨」には、いわゆる腹筋(腹直筋)、恥骨筋、薄筋など
いくつもの筋腱が付着しています。
これはつまり、これらの筋肉の緊張や弛みは、そのまま「恥骨」の
ポジションや動きに影響するということです。

また、鍼灸などで使用される「経絡」という概念からみても、
「恥骨」上を任脈と腎経が縦断していますし、他の経のいくつかも
も隣接して流れています。

そうすると、「気」の流れの観点からいっても、大切な部位という
ことができるでしょう。



さて、この「恥骨」部位の痛み、というケース。
特に妊娠中や産後などに多くみられるようですが、そうでなくとも
割合痛むけれど、人にはあまり言えない…という方もいる…かも
しれません。


このセルフケアも、「骨盤」を全体としてとらえ、「骨盤」全体の
はたらきをアップする、という方向性で、多くは改善方向に向かいます。

たとえば、以前のブログに書いたこの体操などもひとつの方法です。




また、たとえば身体均整法では、似たような構造をもつ身体の上部、
胸鎖関節へのアプローチなどによっても、「恥骨」のバランス改善を
促したりします。

「恥骨」はまた、婦人科系や泌尿器系、皮膚などとも密接に関連します。


ここだけ調整するだけでも、広範囲に影響を与え得る部位。
それが、「恥骨」です。