メディア遊歩道

さまざまなメディアに接触した記録。映画、本、博物館、展示会など

【演劇】かいじゅうたちのいるところ

2006-01-29 15:06:51 | Weblog
【演劇】かいじゅうたちのいるところ


2006.1.28
パルテノン多摩で、カナダのカルーセル・プレイヤーズと劇団風の子提携公演、モーリス・センダック原作、
「かいじゅうたちのいるところ」

を鑑賞。

小さい子どもなら誰でも知っている絵本である。
4才~8才の子どもとその親の組み合わせでなければ入場できないという厳しい条件だが、これは客席からの参加型演劇で、原作者の許諾条件なのである。

登場人物はたった二人。語り手とマックス少年だけ。

で、「かいじゅうたち」は、ステージを取り囲む子どもたち、+親たちが扮するのである。
1時間のステージで、子どもたちは舞台設定、かいじゅう、ダンサー、いろいろな役を次々とこなしていくのだ。わたしも一緒に踊ったり吠えたり。

ステージ終了後、Q&Aの時間があったので、「原作権をとるのに苦労したそうですが」と質問した。

舞台化は、最初スコットランドの劇団が舞台化を交渉し、それにこのカナダの劇団が協力していくのだが、センダック自信がこの作品をオペラに仕立てて上演していたため、「子ども20人の前でなら上演していい」という返事だったとか。

その後3年ほど、手紙で交渉して、やっと,子ども200人までなら公演していいという所まで譲歩してもらえたとか。

厳しい入場条件はこのため。舞台でこの原作を上演できるのは、ここと、 そのオペラ劇団のみ。 しかし、この原作はハリウッド大手との契約が成立して、このジャパンツアーで、公演が出来なくなるとのこと。

ということですが、この原作の「かいじゅう」に2度なれたことは素晴らしい体験でありました。