ひとり上手

あぁ、今日もお酒がおいしいわ…・。お兄さん、一杯ご一緒にいかが?

2009-12-21

2009-12-21 | 日記
アテクシね、最近、人生について考えた。
しかも、哲学書を読んだり、感動する映画を観たりでもなく、

出会い系サイトの手伝いで。

いやね、知り合いが
「土曜か日曜に、友達の会社のサーバメンテやってくんない?」
って言われて、別に何かする訳でもなく、エラーが出ないか付き添っておくだけなんで、
しかもね、1時間程度の作業で5千円貰えんなら、こんなおいしい副業はないと引き受けたんですよ。軽い気持ちで。

で、日曜に初めて足を踏み入れたんですけど、ビックリ。
目から鱗どころか、ちょっとしたヘレン・ケラーみたいな衝撃。

まずね、やれ出会い系は犯罪の温床だなんだ聞いてたから、どんな怖い人達かと、腹くくってたら、
ビックリするくらい皆普通。
てか、ビルのフロアの入り口とか普通の会社っぽいし、ずらっとフロア一面に並ぶPCの風景も普通だし、
っていうかアテクシの会社の散らかった机より綺麗だし、
何より、働いている人が本当に普通。管理の社員さんも普通だし、バイトの人たちも普通のお姉ちゃんに、普通のお兄ちゃん。

で、アテクシも拍子抜けしちゃって、チャチャーと設定確認して、ボーッとしてたら、
やさしげな事務のおばちゃんに、
「よかったら待ち時間に、入力(サクラ)のお手伝いしてみない?さっきのタイピング見てたらできそうなスピードだったし。お給料別に出すわよ」
と声を掛けられて、
まぁ好奇心半分、暇つぶし半分でやってみたんですよ。

システムは自分の担当するキャラクターに来るメールに、ひたすら返信するだけ。それのみ。

アテクシがあてがわれたのは、何たら社長夫人で、夫が会社の社長で銭を持ってて持ってて仕方ない。でも体は火照るの。みたいな、
今時さわやか三組だって、もうちょっとリアルな設定するぞなもんだった訳ですよ。

「てかさ~、こんな安いキャラに食い付く男なんていんの?」


……
……え
……こんなにいるの?


アテクシ、思った。
こんなん信じるくらいだったら、アテクシ、ネッシー信じるね。マジで。

と、アテクシがこの期に及んでも、彼氏がいないのはなぜだ!と本気で考えた。

で、来るメール来るメールを、チクチク返してたんですけど、
最初は文の整合性とか、助詞の使い方とかに頭抱えてたんですけど、
てか、「自称・詩人」って人に、「私も詩人の谷川俊太郎さん大好きです☆」
って、ちょっと本音洩らしてみたら「知らない。マンコ見せて」
アテクシの微かな良心、マンコに完敗。

とか、
「この前2000万くれるって言ったよね?闇金で5千円借りてポイント買ったんだから、今度こそ会ってよ!」
とか、
「僕は昔大会社の社長だったんだよ!財布には150円しかないけれど」
とか、いや、これネタでもなんでもなくて実話。
大概がこんなんばっかだから、最後の方はチンポマンコしか言ってなかった。面倒臭くて。

でもね、そんな肥溜めみたいな中に、本当にまれに「普通の会話」ができる人がいるんですよ。
「今まで行った外国での治安の話」とか。
なのに、あまりのうれしさにアテクシ、リミッター外れて、いきなり「特定アジアと小沢」みたいなやたら濃すぎる話をしだして、向こうどん引き。

まぁ、そんなこんなで2時間くらいやって帰るときに、事務のおばちゃんから
「あなた今まで何かやってた?購入させたポイントが半端なくて、よかったらまた手伝いに来てくれないかしら?」
こんなに嬉しくないスカウトが、この世にあるだなんて。

でも、何か楽しかったかもと、また来週行ってきます。

何だかんだいって、日本は平和だと思うよ。マジで。