光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
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みっつのEH10のはなし

2024-05-18 05:31:42 | 車両・電気機関車
 先日紹介した当鉄道のたから号編成に関連したネタです。

 たから号とくれば外すことが出来ないのがEH10ですが、当鉄道では過去に3両のEH10が入線、在籍しています。
 これらがまたどれも出自や個性の点で思い出深いロコばかりなのですが、今回はその思い出ばなしでも。

 最初にEH10が入線したのは当鉄道でもかなり早い2005年くらい、恐らくKATOの初代モデルと思われます。
 当時すでに行きつけだった中古ショップで一両(2車体)500円という安さ(実はこれが曲者でしたが)と珍しさに惹かれて財布を開いたのですが、帰宅後よく見ると「2両をつなぐドライブシャフトがない」!

 KATOのEH10は初代モデルの頃から1モーターで2車体の全軸駆動を実現していたエポックメイキングなモデルでしたが、肝心のドライブシャフトがないと「ただでさえ重量級な上に動輪が回らないロコを1両のM車で引っ張らなければならない」訳で当然機関車としてはまともに機能できません。
 最初はASSYを手当てして復活できるかと思ったのですがKATOのEH10はその後のモデルチェンジで駆動パーツが変更されたとの事で旧製品のドライブシャフトが入手困難であると判明。

 M車の方がなまじっか走れるだけに、一時ストレスを溜めたのですが結局前面パーツを後部機から移植して「当鉄道初のオリジナル機関車」として再生してしまいました。
 こちらは今でも「光山市交通局の事業用機関車」として在籍中です(笑)

 そんなこんなで模型としてのEH10には好い思い出がなかったのですが、それから半年くらいして同じショップにマイクロエースのEH10が並んでいるのを発見しました。
 造形や塗装表現がKATOとは異なるノリのロコですが、碍子に色刺しされていたりレタリングが細かかったりとモケイとしては好感の持てるものだったので、KATOの仇討ちのつもりで入線させました(まあ、そんな理由で財布を開ける程の安さでもありましたが。あの頃の中古機関車は大体3000円も出せばちゃんと走るのが買えたのものです)
 ところがたから号をやってみようとした場合、マイクロの弱点は「PS22搭載の改修型」だった事です。PS22への載せ替えは1976年頃からだそうですがその頃だと時代は既にEF66牽引のフレイトライナー。
 まあ、EH10であるには違いないので「なんちゃってたから号」と割り切れれば問題はなかったのですが。

 因みにマイクロのもう一つの特徴は「2車体2モーター」という単純かつ豪快さんな動力にあります。ダブルモーターの協調に疑問は残すものの「モータが二個なら牽引力も二倍」という単純ながら説得力はあるモデルでスムーズさには欠けるものの割合豪快に走ります。


 その後のチキの増備とたから号編成の入線でまともなKATOのEH10が入線できたのは既述の通りです。
 KATOのEH10の走りは正にパワフルの一語。独特の動力構造のせいか下手なEF級のロコよりも惰行が効くのは美点(まあ、思うところで停めるのが難しい点では急所でもありますが)で走りの質感もすこぶるスムーズです。

 当鉄道では最後に入線したKATOの仕様が現時点でのEH10の決定版と思いますが、手持ちのチキを分けて2編成化しそれぞれにヨ5000をつないだたから号同士の行き交いが当レイアウトで実現したのはなんだかんだ言っても感動モノではあります。


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