明日の風に吹かれて

日々の感じることを感じるままを綴っていきます。 明日が佳き日になりますように。

高麗茶碗 @ 野村美術館

2015年03月31日 21時29分42秒 | お茶
高麗茶碗@野村美術館



高麗茶碗は苦手科目というか、さっぱり分からない。
分からなければ、まずは見なきゃと京都東山の桜見物を兼ねて野村美術館に。
茶道検定で200円引き。

1570年までを「前期」 1640年までを「中期」 1720年までを「後期」として年代別に展示。

■「前期」
朝鮮半島で従来窯で焼かれていたもの。

三島茶碗「土井」
内面外面に粉引き




刷毛目茶碗「四海兄弟」
呼継ぎで真ん中には大胆な紋様が

番匠呉器茶碗
番匠とは大工の古称で、作風が荒々しいということでの名称というのも納得。
高台が随分高い

熊川茶碗
熊川は釜山近くの港町だがここで生産されたものではないらしい。塩笥(しおげ)

伊羅保茶碗
伊羅保は表面にイライラがあるんだが、これはあまりイボがない

本手斗々屋茶碗
これが「魚屋」という感じ

井戸茶碗「坂本」
坂本城主光秀が所持していたとの伝承



青井戸茶碗「落葉」
小振りながらなかなか印象的。青井戸とは言うが、枇杷色の発色がうすく残っている

玉子手茶碗
釉薬が黄味を帯びていることからの名称だがまさに

粉引茶碗
口造がすぼまり、むしろ祭器のようにも感じる

蕎麦茶碗

■「中期」
借用釜というように日本人が現地の窯を借りて、日本人好みの茶碗を焼いていた時期

黄伊羅保茶碗「武蔵野」
いい。
ただ、口縁部外側に一本の筋。「王線」と呼んで当時の茶人が珍重したらしいがピンとこない



割高台茶碗
口が大きく歪んでいて織部っぽい

紅葉呉器茶碗
外面下部に薄紅色の発色

絵御本鞠遊絵茶碗「寿老」
借用釜、倭館釜で絵のある茶碗が作られていたらしいが、この絵付け茶碗を茶事で用いた?

柿蔕茶碗
全体に朽ち葉色を呈し土味がよく出ていた

御本三島茶碗
古作の三島を模して作られたものだが、やはり三島とは違う

金海猫掻手茶碗
口辺が大きく歪んだ州浜 外面には櫛風線(猫搔き)

狂言袴茶碗
象嵌の丸い紋様が狂言師の袴に似ていることからの名称


■「後期」

立鶴茶碗
家光が鶴を描き、小堀遠州が朝鮮に注文したもの




御本雲鶴茶碗「鶴亀」
味わいまでは感じないがすっきり

玄悦茶碗
胴部に釘で大きく彫った紋様

弥平太縄簾絵筒茶碗
水指でよく見るような縦の縄のような筋

茂三茶碗
赤みの御本あり

斗々屋茶碗「笹舟」
平茶碗 薄くかけられた水釉は一部青色に発色し、地の枇杷色と好対照

蕎麦茶碗「藤波」
蕎麦ってソバカスのような黒い粒子が表面に見えるからとのことだがある種納得



絵御本浪絵茶碗
黒茶碗に浪文を白象嵌

堅手茶碗「滝水」
粗質の白磁器

御本半使茶碗
「半使(はんす)」は、御本と呼ぶ赤い色が浮き出て、高台の高い茶碗を呼ぶらしい

御本茶碗「山桜」
注文品らしく赤い御本が内外によく現れている

真熊川茶碗「霊雲」
胴から腰にかけて紫雲を思わせるしみ。なかなか堂々とした茶碗、いい

御本呉器茶碗
古い呉器の形を模しつつも日本の茶人に受け入れやすいように工夫されたもの


なかなかに分かりやすく展示されていたが、まだまだ分からない。
こんな本でも読んでみた方がいいのか




野村美術館 http://nomura-museum.or.jp/smarts/index/16/


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