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欧米での慰安婦トンデモ報道の原因は日韓合意ではなく「欧米人の日本人への差別意識」

2016-02-12 | 政治の空気
慰安婦問題について、欧米のメディアが馬鹿の一つ覚えのように「性奴隷」などの的外れな用語を連発するトンデモ報道を繰り返していることに対して、保守派や右派の苛立ちが強くなり、安倍政権による日韓合意が原因の全てだと政府に八つ当たりする主張がよく見受けられますが、それは欧米人の潜在意識を全く理解できていない証拠です。

欧米人は中韓に騙されている訳でも、日本政府が認めたから言っているのでもなく、元々潜在的に日本人に対して根深い差別意識があるためにそのような報道を繰り返していることを、我々は理解する必要があります。

以下の、一見くだらない記事に、その本質がよく表れています。

英紙がベッキー騒動を報道 「日本の芸能界にはびこる性差別」
http://www.sanspo.com/geino/news/20160209/geo16020919360031-n1.html

芸能ゴシップの類の中でも、影の権力を守るマスメディアの構造や日本の労働問題に関係のあったSMAP騒動はまだ取り上げる価値がありましたが、一方このベッキーの騒動は完全にくだらない、執拗に叩く必要もない(つまり過度なバッシングに組しない)、というのが私の考えですが、それに対するこの英紙ガーディアンの記事は、一見私に立場が近いように見えるかも知れませんがそれは全くの間違いで、むしろ記事への猛批判が必要です。慰安婦問題にも通じるからです。

こういうことに言及する日本人を私はほとんど知りませんが、この記事は明らかに、
「文明の遅れた日本人(猿ども)は性差別ばかりしている」という、

白人による日本人に対する「人種差別意識」「レイシズム」

による記事です。

ベッキーと川谷の仕事への影響の差は、「知名度の差」と、「テレビタレントとミュージシャンの差」であり、性別とは一切関係ありません。立場が逆であれば当然逆の結果になります(そもそも「ミュージシャンは麻薬をはじめ何をやってもいい。むしろその方が格好いい。」という糞文化を世界中に垂れ流してきたのはイギリスやアメリカです)。

しかもベッキーに抗議の電話をした大半が同性の主婦だったそうです。その電話もくだらないと思いますが、少なくてもガーディアンはその事実を知ろうともせずに、日本人への差別的先入観だけで記事を書いています。

これは慰安婦問題に関する欧米メディアの報道姿勢と同じ構造です。こちらが何を説明しようとも、レイシストである欧米人は最初から「日本人は性差別ばかりする土人」という先入観が先走った記事しか書きません。だから常に的外れな切り口でしか記事を書けないし、「性奴隷」という馬鹿の一つ覚えの用語しか使いません。これは政府の説明不足だとか日韓合意などは全く関係ない、白人の差別意識の問題です。

そして何度も指摘していますが、慰安婦問題のような歴史問題についてはさらに、欧米人による有色人種に対する過去の残虐な侵略や植民地の歴史を少しでも正当化するために、「同じことを日本人もやっていた」ということにしたいがために、ろくに証拠がなくても飛びつき、平気で冤罪をまき散らそうとする意識も働いています。


こうした白人の意識に対して、常に差別反対の抗議をする心の準備が、我々に最も求められることの1つです。

差別されているのは、我々の方なのです。

被害者は、我々の方なのです。



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