昨日はフィルムセンターのイベントでしたが沢山の人に来ていただいて光栄でした。僕自身も自分の作品を纏めて上映する機会は久しぶりだったので我ながら原点を見返す機会になりました。また渡辺雄介君をはじめ久しぶりに会えた人も多かったですが、新しく沢山の人とも出会いがあって楽しかったです。自分の作品は殆ど観返さないタイプなので、こうやって纏めて時系列で見ていくと、それぞれに繋がりがあり、そこが良かったり悪かったりでしたね。若気の至りも各所にあって上映しながら反省してました。。でも若い映像志望の方には、そうやって失敗した所を反面教師にして欲しかった気もします。
特にプロの予算の制限の中で短編に比べ長編を撮る難しさと言うのは若い映像志望の人にも早く経験して欲しいと思います。短編は映像が綺麗だったり、少しだけ良い小話があれば、ごまかす事はできますが、長編はもっとしっかりした幹が立っていて、その周りで人間が絡み合った物語が無ければ面白い作品にはならないと思います。また自主映画と違って追加撮影も出来ないので現場までの計画や準備がとても大事だと思います。しかし「イエスタデイズ」などで気付いたのは周到な準備をした上で、それを一度リセットして現場での化学反応に任せると事も大事だと気付きました。そんな感じで毎回、模索しながら作品を作っていってます。演出論、脚本論、演技論などは何が正しくて、間違ってるのか、など無い世界ですが、感情を描く為にどのアプローチが自分にあっているか、その実感を持てた時にまた一歩次のステップに進めるものだと思います。
何にせよ来て頂いた方、関係者の皆さんもお疲れ様でした。またこういう機会がこれから作る作品で持てるように頑張りたいと思います。