『翠星のガルガンティア』最終回

「くたばりやがれ、ブリキ野郎」
いやぁ素晴らしい最終回でした。チェインバーのこの台詞は、間違いなく今年上半期の最優秀名台詞ですな。
本来、感情を持たないはずのコンピュータや人工知能が人間と触れ合っていくうちに、感情のようなものに芽生え、最後には自分の意思で誰かを助けるという展開はやはり萌えます＆燃えます（＾＾；。

やはり私の年代では特撮版『ジャイアントロボ』最終回を思い出します。
そういえば先日、某社の編集さんと
「ＡＩが最後に自我に目覚めるのは燃えますよねえ」
という話になり
私「あ～～、いいですねえ。『ジャイアントロボ』の最終回とか」
編集さん「いえ、私は『フルメタルパニック』のつもりだったんですが」
…………Σ(・ω・ノ)ノガーン！　これが世代格差か！
てな会話があったのは内緒です（笑）。

チェインバーがレドに別れを告げるあたりは意訳すれば
「相棒、お前と一緒に戦えて楽しかったぜ。達者で暮らせよ、あの子を幸せにしてやんな。お前の幸せが俺の幸せなんだ。気にするなよ。相棒」
てな感じでしょうか。

天のハシゴはマスドライバーだったんですな。散水機能は発射の際の衝撃を緩和する為のウォータースクリーンの応用だったのか。

さて前回、書いたいくつかの謎。最終回の描写から察するとこんな感じですかね。

恒星間移民に踏み切ったわけ＝今回の氷河期は普通のものとは違い、太陽の異変によるもの。元に戻る見込みがないので、太陽を捨てて他の恒星系への移民を優先した。

月がない＝これは完全に私の推測ですが、残った人類が太陽を再生させたという事は、それに月を使ったんじゃないですかね。太陽に比較すると、月は小さいですが、月の中に重水素や反物質やエキゾチック物質を詰め込み、太陽の中心核近くまで送り込んで再活性化したとか。他の小惑星や惑星、衛星では太陽から軌道が離れており、また作業の都合を考えても月が最適だったとか。

何かを盲信して考える事を止めれば安心できるが、果たしてそれは人として生きてる事なのか。
ベベルの授業で「過去を知り、自分たちがどこから来たのか分かれば、どこへ行けばいいのかも分かる」
そしてクジライカを握りつぶしたチェインバーの手の中で、クジライカの幼生が生まれてくるシーンと、未来への希望を示唆してくれるラストでした。

二クール欲しかったかなと思いましたが、反面、この疾走感は１クールでないと出ないかなぁと、なかなか悩ましいところですな（＾＾；。

それにしても、結局、一番おいしい思いをしたをのはピニオンでしたねえ。
死亡フラグコレクターは、それを乗り越えれば幸せ一杯になる法則（コーラサワーの法則（笑））はありますが、まさかピニオンハーレムエンド（？）とは（＾＾；。