『機動戦士ガンダムAGE』第48話

ええと、結局、製作スタッフはゼハートに何をやらせたかったんだ(;´Д`)。
今回もアセムとの絡み以外は、このキャラがゼハートである必然性がないんですよねえ。いっそキオ編、三世代編は新ライバル立てた方が良かったんじゃないだろうかと。ぶっちゃけゼハート＋フラム＋ディーンのキャラって一つにまとめられないかな。ついでに言うとシャナルア、スプリガンもまとめられそう(;´Д`)。
ゼハート、フラム二人ともキオとは直接の面識はないのが致命的なんですよね。
例えば……。
キオ編のライバルはＸラウンダーのパイロット。戦場でガンダムを鹵獲した時パイロットとは知らずキオを捕虜にして火星に連れ帰る。ライバルには病弱な妹が居てキオと親しくなるけど、ガンダムのパイロットと発覚して逃走。ライバルはガンダムを鹵獲した功績で出世。妹の死後、戦場でキオと再会とか。さらにそのライバルの先祖が地球連邦のやり方に嫌気がさしてヴェイガンに亡命しており、何かとフリット、アセムとは因縁があるとすれば三世代通してのライバルにもなりそうだし。
まぁ後出しジャンケンなら何でも言えますね（＾＾；。

それにしてもゼハートは単に引っ込みがつかなくなっただけにしか思えませんな。これだけの犠牲を出したのだから勝たなければならないのではなく、犠牲を出さないようにして勝つのがゼハートじゃないのか。そもそも悩んでいる時点で確固たる信念に基づいて行動してる訳ではありませんからね。
しかしこの展開だと、アセムの声優さん代えたのは失敗だったなあ。やはり少年時代の回想と現時点でのドラマは同じ声優さんでやらないと意味がないように思えます。

そういえばオブライトさんがフラムを道連れにしたけど、考えてみればルウレミの時にやられた事をヴェイガンにやり返したような物ですな。まあオブライトさんにしてみれば、相手が年端のいかない女性パイロットでイケメン司令を慕ってるなんて事はついぞ知らないかもですが。因果は巡る糸車、確かに戦いの連鎖が生んだ悲劇といえばそれまでなのですが、最終盤なのですから、その辺は何か救いが欲しかったですね。というか、オブライトさんとフラムがディーヴァ付近に残ってる事にキオが気付いた描写があったので、あそこで助けに戻るかと思いましたよ。せめてお約束でもいいからキオには「二人が戦う事なんて無いんだ！」くらいの事は言って欲しかったですな。結局、キオは不殺といっても自分の行動にしか興味が無く、周囲で何が起こってるのか関心がない人間に見えてしまいます。

でも今回一番びっくりしたのが、なんのエピソードもなく放棄されるＡＧＥシステム(;´Д`)。あれ、これこの作品の根幹じゃなかったの？　運び出す出さないで一悶着があるかと思いましたが。
放送開始前は巨大ガンダムに変形とか合体とか色々言われていたディーヴァですが、ディグマゼノン砲で撃沈。ここで乗員全員を退去させて、フリットが一人ディーヴァに残ると少しは株も上がったのですが（＾＾；。

結局、ラスボスはこれまでひと言の台詞もないクローンですか(;´Д`)。今回、ゼハート出撃で引きで、普通にゼハートラスボスじゃ駄目だったんですかねえ。
そういえばゼハートの運命を狂わせたのは明らかにイゼルカントの妄執ですが、それもどう処理するのか。キオもフリットもアセムも、不思議なくらいイゼルカントに触れていませんな。
ここで大どんでん返しで、敵はやはり宇宙人で、連邦、ヴェイガンを裏から操り人類が滅亡するように仕掛けていた。イゼルカントは宇宙人の尖兵でしたなんて展開が来たり……。は、しないだろうなあ（＾＾；。

それしても今回、避難するウェンディと一緒にようやくハロの姿が。初期はＡＧＥシステムの端末という事でしたが、デバイスやガンダムと直接、接続できるようになってからはすっかり影が薄くなってしまいましたな。最初から存在しないならいざしらず、ここまでハロの影が薄い『ガンダム』も珍しい。