庄司卓完全攻略ブログ

作家庄司卓のブログです。
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『銀河機攻隊マジェスティックプリンス』第六話

2013年05月11日 22時45分59秒 | Anime・特撮
いやあいい最終回でした。終わってないけど(^^;。
どうやら制作サイドとしてもここまで「新兵編」のようで、全二クールで六話で一区切りという事を考えると、四部構成なのかも知れませんな。次回から敵との戦闘が本格的に始まり、テオーリアの仲介で敵の一部と和解、最終的には敵本拠地へ殴り込み展開ですかね。
九〇年代風、スーパー戦隊のロボットアニメ版とも言われるこの作品ですが、話が進むにつれて、私は故長浜忠夫監督の作品、特に『コンバトラーV』『ボルテスV』『闘将ダイモス』といった、所謂「長浜ロマンロボ」シリーズを連想するようになってきました。王道を押さえ奇をてらわず、その一方できちんとドラマを作っている。ややもすればベタなロボットや敵キャラクターのデザインも取り込んでストーリーが展開されるので、いつの間にか気にならなくなっている。そんな感じですね。

脚本の吉田玲子さんは『けいおん!!』でも卒業直前の風景を描いていますが、やはりこの手の描写はうまいですねえ。
がらんとなった寮の部屋、部屋に残った漫画を持っていき、学園をスケッチして回るイズル。消せない落書きとポイントを押さえてきます。
その一方で入学直前に記憶を消されて、最初のうちは何もしゃべる事がない。卒業式に出席するのは五人だけで、卒業証書授与ではなく階級章授与。マスコミか軍広報らしきカメラマンがアサギが転んだ所までカメラに納めようとするなど、あくまで戦う為の人間を養成する為の学校である事が分かるのがなかなかえぐい。それを救ってくれるのはスズカゼ教官改め艦長やシモン司令たち大人がきちんと常識を弁え(コミネ参謀除く)、迷いながらもイズルたちを援助してくれるからでしょうな。

イズルたちに憎まれ口を効く学友はじめ在校生が最後に敬礼で見送ってくれるのも、ベタといえばベタな展開ですがやはり泣けますなあ。
学友たちにとっては残念5は悪口ではなく、親しみを込めたあだ名であり、生真面目なアサギはともかく、イズルは直感的にそれをわかっていたのでしょう。

それはそうと、冒頭で戦闘データを託したランディ先輩。チームドーベルマンは前線に出るそうですが、なんかこれが今生の別れになりそうですなあ(;´Д`)。チームドーベルマンの機体はアッシュの為にデータを取るのも任務だそうですが、チームドーベルマン自体も後の仲間達の為に出来る限りデータを取る事を求められてるような気がします。
「俺たちもデータみたいなもの」というイズルの自嘲が重いですね。

さて次回から激しい戦闘が始まるかと思いきや、どうもこれまで顔出し程度だったゴディニオン乗員と敵幹部の紹介回のようですな。しかし敵幹部は男女ともおっぱい推しか(^^;。まぁ男の乳首はどうでもいいのですが(ぉ)。

2 コメント

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いい卒業回でした (nisi)
2013-05-12 05:11:58
今回も「個々の能力は高いのに、協調性が無い」事を、言われてますが、ホントに庄司先生の言われる通り、合体があるかも知れませんねえ。

私も皆が敬礼しているので、ジーンと来ました。
学校の塀の外でやっているのは、それぞれ個人が勝手に、しかも、自発的に自分達の予定を変更してあそこにいる訳ですよね。
教室の窓や運動場や校門に並ばれるより、ずっとよかったです。
Unknown (comings)
2013-05-20 00:11:30
まさか某レイ○ナーみたく第二部からガラッと変わるってことはないですよね…汗

ニコ生ではMXでの6話放送にあわせ生コメンタリー特番が流されたのですが、シモン司令が「大丈夫か」と人を気遣うようなセリフをいうのはあれが最初で最後かもしれないとの事ですw

そのシモン司令といえば冒頭、5話での作戦成功を称えられてアッシュの増産に話が及んだときに不服そうな様子なのが気にかかりました。

原理的にムラっ気多そうなアッシュを標準にして大丈夫?てのはさておき、シモン司令のあの反応は何か理由があるのかなと。

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