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渡辺雄二

2016-10-19 09:45:17 | 日記

思い出深い日本人ボクサーの一人だ。

1991年に赤城武幸の持つスーパーフェザー級日本王座に挑戦した

試合は深夜のテレビで観た。

ベテランの王者に新進気鋭の強打の新人が挑戦。

たしかこの試合は戦前から話題になっていたと思う。

世界挑戦目前だった赤城を2ラウンドで倒し、かわりに世界戦線入りした。

右も強かったと思うが、渡辺の武器はこの試合でも炸裂した左フックだ。

モーションが小さいのに一打必倒の破壊力がある。

1992年、へナロ・エルナンデスの持つWBAタイトルに挑戦する。

渡辺のそれまでの戦績は10戦全てKO勝ちで指名挑戦者1位だった。

当時の日本ボクシング界は鬼塚勝也、辰吉丈一郎、ピューマ渡久地など

人気選手が活躍していて、ボクシングブームになっていた。

前年に辰吉が8戦目で世界王者になっていたのもあり、渡辺もそれに続け

という雰囲気があった。

試合の序盤から渡辺は技巧派王者に果敢に挑んでいく。

荒削りながら鋭いパンチを振るう渡辺に脅威を感じたのか、アウトボクサー

タイプの王者は逆に距離を取らずインファイトに応じる。

2ラウンドから早くも激しい打ち合いになる。

しかし3、4,5ラウンドと打ち勝っていたのは技術で上回る王者だったが。

そして6ラウンド、渡辺はさらに打ち込まれ試合はストップされた。

渡辺はまだ余力を残してそうだったが仕方なかったと思う。

その後一つ階級を下げ東洋太平洋タイトルを獲り、再度世界挑戦する。

相手は何度も来日したことがある強打のウィルフレッド・バスケスだ。

しかしこの試合の渡辺の体つきに自分は違和感を感じた。

1階級クラスを下げたとはいえ、体には艶が無く顔には生気がない。

渡辺はこの時まだ27歳位だったはずだ。

渡辺は身長173センチでフェザー級では長身になるから減量に無理が

あったのだろうか?

試合はその悪い予感通りになる。

渡辺はスピードが全くなく、動きもパンチもスロー。

2ラウンドにダウンを奪われると、見せ場なく5回でKO負けした。

赤城を倒し、エルナンデスをムキにさせた面影は全くなく別人のようだった。




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