道端鈴成

エッセイと書評など

Pigeon Watching::国よりも党が大事

2010年04月17日 | Pigeon Watching
ポーランド国葬に江田議長派遣方針

政府は16日、政府専用機の墜落事故で亡くなったポーランドのカチンスキ大統領の国葬に、江田五月参院議長を代表として送ることを決めた。外国首脳の葬儀には、首相経験者らを送るのが通例だが、「自民党の人に頼むわけにもいかない」(首相周辺)。
朝日新聞 4月17日

江田五月参院議長の派遣も噴火の影響による航空便の都合で見送りらしい。

ポーランドという親日的な国に対して礼を失する行為だ。鳩山内閣はサウジでも身内の都合で同様の非礼を行っている。国益よりも党益や面子の優先は民主党の一貫した姿勢のようだ。実際、鳩山首相は犯罪よりも反党行為に厳しく対処すべきだと明言している。普天間の右往左往も要するに複数の条件を満たしてぎりぎりで成立した自民案ではいやだということで、自縄自縛になっているにすぎない。アフガン沖での給油活動の中止も同じだ。その埋め合わせに巨額の援助をするはめになった。

こうした党利党略優先を恥ずかしいと思わないでいられるのは、権力を委託されているのだという自由主義的な感覚が弱くて、進歩的な自分達の党が理想を実現させるのだから党優先は許容されるとする左翼全体主義的な発想がまだ頭にこびりついているからだろう。時代遅れの破産した考えを思考レベルで排除できない人が権力の立場にあることを排除できない国は時代遅れの間違えた考えと運命をともにせざるをえない。日本がそうならないためには、鳩山内閣の中心メンバーの思考の変革は無理だろうから、時代遅れの破産した考えを抱いた鳩山内閣を除去するしかない。それができないと日本自体が淘汰の対象になるだろう。

最新の画像もっと見る