道端鈴成

エッセイと書評など

Pigeon Watching:Good bye Loopy お花畑政権から管理政権へ

2010年06月06日 | Pigeon Watching
鳩山氏が首相を辞任した。これまでの迷走と政治資金問題の責任をとってというより、参議院選惨敗の見通しにあわてた議員と社民党の連携プレーによって、退陣を余儀なくされたというところだろう。民主党の両院総会で辞任のスピーチは行ったが、退陣の記者会見は拒否した。Good bye Loopy。色々言われてつらかっただろうが、まともな日本人にはもっとつらくいらだたしい8ヶ月だった。鳩山氏には政治の外の世界で良い人生を送ってほしい。幹事長を辞任した小沢氏にも、Good bye Dirty Valleyといいたいところだが、いったん伏流水になっても、菅の中を通って、また表にどろどろ出てきそうでうっとうしい。

新首相は菅直人氏に決まった。世襲でママから子供手当をもらっていたぼんぼんとは違って、たたき上げの市民活動家出身である。お花畑政権とはひと味ちがった政権運営が期待できるだろう。色々言ったあげく語尾を「思い」でコミットメントをあいまいにするのではなく、「ある意味」で色々ぐちゃぐちゃ言いながら我田引水するとか。民主党は9月に党首選が予定されているので、参議院選挙向けの選挙管理内閣だとの声もあるが、本人は持論を実現すべく本格政権を目指すだろう。で、持論だが、二酸化炭素排出90年度比25%削減を推進してきた立場だし、日産のゴーン氏による改革を批判したり(日産がそのまま赤字を積み上げ、最終的にJALのようになれば良かったのだろうか)、第三の道だとか、市民活動家経験、労組支援の背景で、独自の経済理解に基づいて、増税をして福祉に回したり賢く公共投資を行えば日本経済が成長力をとりもどすと本気で考えているらしい。菅氏による社会主義的管理経済路線の選挙管理内閣というところだろうか。

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