道端鈴成

エッセイと書評など

人間動物園

2008年05月08日 | 雑談
うえのどうぶつえんは、新しい展示企画として、人間動物園の開設を計画中だと発表した。第1回目を飾るのはチンプしゅしょうの生態と言動の展示の予定。レンタル料は1月八百万円で、どうぶつえん側は、チンプしゅしょうの代替として、1ヶ月間パンダをしゅしょう代行として提供することを申し出ている。一部のせいふ関係者からは、世論対策としてパンダによるしゅしょう代行を恒久化したいとの要望が出されているが、どうぶつえんがわはこれに難色を示しており、交渉は難航している模様。

胡氏と福田氏

2008年05月05日 | 時事
中国共産党のトップ、胡錦涛氏が日本に来る。胡氏は、チベット弾圧と虐殺の最大の責任者のひとりである。もちろん、大国といわれる国で、過去、侵略と虐殺に無縁だった国は少ない。また、自由な言論と投票による政権選択も昔からあったわけではない。しかし、現在も言論統制の一党独裁制で侵略と虐殺を続けている国は、中国以外にはそうない。そして、70年前の侵略はしこたま捏造を交えて大騒ぎし宣伝し教え込むのに、現在進行形の自らの侵略は、報道統制をし、内政干渉だ、黙れの一言で片付ける。

これをむかえる日本の福田氏は、名うての媚中派、パンダの貸与でにこやかにツーショット。頭をなでてもらいながら、中国ペースにのせられて色々しなくてもよい約束もするのだろう。そして言うべきこともいえないのだろう。

中国共産党が1989年の天安門事件で西欧諸国から指弾され孤立無援になりかかったとき、日本はそれには加わらなかった。助け船を出した。その後、中国共産党は反日・愛国教育を強化徹底した。日本から見れば、とんだお返しだが、要は共産党独裁政権による国内統治の手段である。共産主義にとって、プロパガンダと捏造はお家芸だ。しかも白髪三千丈の誇張と文飾が伝統の国である。しかし、福田氏にとって、そういったことはどうでも良いのだろう。無能で従順な隣国の首相を厚遇し手なずけるのは安上がりで利口なやりかただし、一党独裁の国だから長期的にそうし続けられる。そして、知性も気概も欠如した福田氏にはそれに棹さすような方向での行動しか考えられないのだろう。

福田氏のような人間が首相になるような状況を招いたのは、そして替わるべき選択肢が小沢氏というような閉塞状況になったのは、結局のところ、メディアを初めとする日本の国民が選択したことである。