道端鈴成

エッセイと書評など

Lilium

2011年01月27日 | 言葉・芸術・デザイン
Liliumはラテン語で百合である。Youtubeでたまたま見つけて聴いたのだが、深い悲しみと祈りを感じさせる曲である。エルフェン・リートというアニメのオープニング曲らしい。タイトル・ソングでラテン語の歌が使われているとは。アニメ恐るべし。

エルフェンリートのOP曲の「LILIUM」

Elfen Liedはドイツ語で妖精の歌である。アニメの冒頭には、ウィーンの画家クリムトの絵が使われている。歌詞は聖書からとったラテン語の詞である。作詞者のブログでの説明によると、アニメの監督の宗教曲のような感じという求めに応じて、ミッションスクール時代に歌ってなじんできた聖歌を元にしたということで、グレゴリオ聖歌などにも使われている聖句をアレンジしているみたいだ。長い時代を歌い継がれてきた祈りの言葉は独特の力を持っていて、音楽も峻厳な雰囲気と感傷とが絶妙にミックスされている感じがする。まだアニメや原作のマンガを見ていないのではっきりしたことは言えないが、作品への感想などを読むと歌詞はアニメのテーマにもうまく対応しているようだ。

MOKA☆竜宮への道

Elfen Lied - Lilium Choir Interpretation

Youtubeには上のスウェーデンの教会での合唱などを初めとして、色んな演奏があがっていて、この歌が世界中で親しまれ初めているらしいことがうかがえる。

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