成り行きアラカルト日記

人生は成り行きでありますが、日日是好日と考えて、日々の出来事を凡人の視点でアドリブ的に記載したいと思っております。

歴史の中の遊女・被差別民

2013-11-02 13:19:26 | 雑談
最近、図書館で借りた本。新人物往来社の「歴史読本」は知っているが、「新人物文庫」なるものがあるのは知らなかった。なかなか面白く内容も良い。ここしばらく、再度大衆時代小説を読んでいるのだが、歴史の勉強になる。時代小説ではその時代の武士の生活のみならず、遊女などの最下層の人々も登場してくる。そんなわけで、遊女の歴史などに興味をもっていたので、これ幸と借り出した。五木・沖浦・朝倉、三氏の座談会(遊女のいる風景)が面白い。沖浦和光氏の民衆文化に対する知識洞察は鋭い。フィールドワークの裏付けがある。
笹本正治「東と西の差別、神と遊女」赤坂憲雄「菅江真澄の見た東北の遊女たち」井上章一へのインタビュー「性欲の文化史」などなど。その他、田中優子、辺見じゅん、服藤早苗、関口博巨、木村聡などが書かれている。個人的に驚いたのは「更科日記」に三人の遊女が足柄山から出てくるエピソードがあるらしい。そんなもの高校では習わなかったよね。歴史でも古文でも。遊女の生き延びる為の戦略は凄くエネルギーが満ち溢れたものだったのかも。人生がいまや管理される「遊」の時代。色々と考えさせられる。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿