日本的価値転倒のあり方

2015-08-17 12:25:02 | 不毛

南斗聖拳デビューを果たした後は、攻守交替。
しかしこの人フェラーリ上手いなあ。的確に弱いところを責めてきよらす。加えて、ワシがあまりに攻めすぎて残り時間も少ないため精神を統一してアトミックバズーカ(波動砲、マダンテなどの表記でも可)を発射。アトミック~は破壊力抜群だけど撃ったらしばらく動けんのやでーということでベッドにてまったりピロートーク。

 

当日雨が降っている+彼女がジーンズだったのが理由だと記憶しているが、女性には冷え性になる人が多いとかスカートで足元が冷えて大変なんじゃん?とか話を降ると、個人差が結構あって云々と返してくる。また韓国だと日本より寒いからマフラーとかもグルグル巻いて防寒対策もバッチリしてるよとのこと(いきなりなぜ韓国の話になったかは不明。今度対戦する機会があったらそこを聞いてみたいところ)。

 

なるほど。つーかいつも思うけど「子供は風の子」って発想はどうなんだろうね?だから小学生の時ずっと半ズボンだったけどあれにどれほど意味があるのかずっと疑問だった。はい、ここで「いや寒さに慣れておいた方が身体が鍛えられていいんじゃない?」とか思う人がいるかもしれんけど、だったら東北や北海道はどうなるのか?というのも、先の韓国の話じゃないが東北や北海道ではそんなヌルいこと言ってたら死ぬんでガチガチに防寒対策をし、部屋の中では夏かと思うくらいガンガンに暖房をかけるという。しかしだからと言って、東北や北海道の人間が私の出身である熊本の者たちより虚弱であるなどという話は聞いたことがない(なお、冬に薄着であった方が身体が強くなるという統計データとかあったら拝見したいものだ)。

 

要するに、「子供は風の子」だから冬でも多少薄着しても大丈夫だしむしろその方が元気に育つという発想は、辛さに耐えることで忍耐力をつけるという精神主義以外の何者でもないのでは?ということだ。これに対して我慢する習慣が身につくという人がいるかもしれないが、一体暑さ・寒さを我慢する習慣などつけて何の得があると言うのだろう?せいぜい大人になって熱中症になりやすくなったり体調管理もできないのかと会社の人間にイヤミを言われるのがオチであろう(より抽象的に「不快を我慢する」ということであれば、体調面に直結するものではなく他にいくらでも修養する機会はあるでしょうしね)。

 

根拠のない精神主義といえば、物資の少なさを精神力でカバーしようとした先の大戦も全く同じである。『日本軍と日本兵』『未完のファシズム』などに詳しいが、総力戦は国民の動員と物資の量でほぼ決まると言ってもいい。にもかかわらずアメリカなどの大国と戦争をするとなった時にどうしても日本は勝てる算段が立たない。しかし「勝てません」と言うこともできない。「空気」的に。だから精神論に「逃げる」。あるいはせいぜい合理的に東南アジアを占領して物資を調達するという方法を取ろうとする。その結果どうなったか?東南アジアの戦線では病死と餓死が実に死者の2/3を占めたという。戦闘で死んだのはたったの1/3でしかないのだ。ここで重要なのは、精神主義によって彼らが「死んだ」のではないということ。彼らは紛れもなく、そのような精神主義とそれを採用した上層部によって「殺された」のである(8/15の出来事が「敗戦」であって、間違っても「終戦」ではないのと同じことだ。歴史をあたかも自然現象のように語るのは、思考停止の最たるものである)。

 

また精神主義に基づく「間違った我慢」ということでいえば、うさぎ跳びの有害性であったり、運動中の水分補給NGという発想が間違いということも最近では認識されてきている(もっとも、後者は日本だけにあった発想ではないが)。これはずっと前から続いてきた思い込みなのだが、払拭されるのには随分と時間がかかったものだ。その意味でいえば、精神主義の問題は未だ日本を縛り続けていると言えよう。たとえば「やりがいの搾取」とかね。

 

おっと長くなっちまったぜ。じゃあ仕上げはおかーあさーん(´∀`*)てことで(何がだ)。 

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