涼宮ハルヒ、エウレカなどの雑感

2006-12-18 14:45:48 | レビュー系
エウレカセブンをようやく見終わったので、ついでに色々と書いておく。
エウレカそのものは見終わるのに時間がかかりすぎて忘れてしまった部分もあるから、何か書くことを思い出したらその時まとめて書くことになるだろう。今のところは「へー、そうなんだ」くらいの感想程度で、特に何も感じない。エウレカに公正を期すために言っておけば、俺の場合傑作「沙耶の唄」をプレイしているため、この手の話は相当にレベルの高いものでなければおもしろいと感じない、という事情も関係していると思われる(なお、すでにこのゲームをプレイした人はこちらも参照のこと)。


続いて、前にも書いた「涼宮ハルヒの憂鬱」。こちらは完全なハズレ。テレビ版を5話ほど見た後で原作を読んだが、これがあまりにも酷い(ちなみに二冊読んでいる)。「つまんね~」と思いながらとりあえず義務感だけで小説を読んだのは相当に久しぶりで、それくらいの酷さだった(何でつまんねーのか分析する気が失せるくらい)。というわけで、テレビ版もこれ以上見るは気起きない。あとテレビ版に関しては、例えば文化祭で楽器弾くときの指の動きがメチャクチャ作りこまれているとかいう話を聞いたが、だったら何だと言うのだろうか?こういうのにいちいち反応する人間が少なからずいるあたり、「単なる」ディテールマニアが多いことを実感させられる(ちなみに俺の考え方はここで示されたとおりだ)。作る方も見る方もお疲れさん。


なお、やはり前に話題にした「砂ぼうず」、「蟲師」、「アカギ」は微妙な感じで終わりそう。もっとも、細かい話をすればそれぞれに事情は違う。「砂ぼうず」「アカギ」は原作との兼ね合いもあってそもそも尻切れトンボな内容にならざるをえないし、また「蟲師」は、確かに映像や曲はいいと思うのだけれど、そこに表れる主張・論理に今ひとつ迫力や説得力がないなあという感じ(まあそういう方向性を目指しているわけじゃないからかもしれないが)。ちなみにこれも、「沙耶の唄」のプレイを通して共生という問題を考え、「人間の存在に論理的根拠はない」という地点まで俺が行ってしまったことも関係していると思われる。よって一般の人が見れば、少なくとも俺よりはおもしろいと感じる可能性が高い。


んなとこかな。あ、忘れちゃいかんのが「ぱにぽにだっしゅ」。ラストが微妙なのを除けば、こいつは久々のメガヒットだった。ぜひ見てほしいアニメである。

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2 コメント

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Unknown (極薄装甲板)
2006-12-19 01:25:15
ハルヒは雰囲気とキャラ萌え(別の意味で古泉、キョン含む)を楽しむためのものじゃないかな……と最近思うのです。
ストーリーの筋じゃなくて。
ある意味ではまさにラノベの中のラノベですね。
だからこそ作画の良さだの作り込みだのが受けたんだと。
あと原作は消失までは読んだ方が良いかもしれません。
とりあえずあれだけは一気に読みました。

俺自身は好きです。
他の「ストーリーを楽しんでいる」ラノベや一般小説とは別のベクトルで。
元から萌えを重点にするのはラノベの昔からの一傾向ですけど、最近は雰囲気を構築しようとするものも増えてきてますね。
あと冷静に考えるとこれの時間論は『タイムシップ』型統一多世界解釈派の俺にはちょっと厳しいものがあります(苦笑)
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それを承知の上でなお (ギーガ)
2006-12-21 00:58:26
なるほど、『消失』まで読むことについては検討してみます。

>ハルヒは雰囲気とキャラ萌え(別の意味で古泉、キョン含む)を楽しむためのものじゃないかな……と最近思うのです。

これにはちょっと説明が必要なようです。まず、「萌え」を狙っていることについて(特にテレビ版)は異存ありません。例えばみくるは露骨なほどにそういうキャラですし、長門も「綾波系」の萌えを狙っているとわかります。また、ハルヒはおそらくツンとしていて、デレになるかと思いつつならないのが萌えるのではないか、と推測しています。その他、主要キャラ並に有名な鶴屋さんやキョンの妹も萌えを狙ったキャラと言えるでしょう。しかし私は、その狙いを前提にした上でダメだ(=萌えない)と言っているのです。


>「ストーリーの筋じゃなくて」
少なくとも私が見てきた限り、ハルヒは世界観というものにこだわり、そこから起こる様々な事件を描いた物語だと思います(ついでに言えば物語り方も独特)。特に原作版はその部分を前面に押し出しており、そこを評価してくれと求めてすらいるように感じられます。とすれば、その点を評価の中心に据えることなしにハルヒは評価できないと言えるでしょう。よってそこが失敗している(おもしろくない)以上、ハルヒは中心部分が失敗していると評価できます。


以上、萌えとストーリー展開が失敗している(世界観はおもしろい)と感じるがゆえに、私はハルヒを評価しません。ただ、萌えというのは非常に感覚的なものですから、何かしら引っかかるところがあれば楽しめる作品であることを否定するつもりはありません。
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