偶像崇拝

2010-11-24 19:28:30 | 不毛

単なる図像と見倣わしていたものより、突如アウラを感じるようになつた。艶めかしき女人には幾度となく出会うてきたが、かやうに魅了されしことがかつてあつただらうか。この喩えがたき感情をあだなる方法で解消せんとするは容易なるが、そは一時の慰めにすぎず、虚しさにじっと手を見るのみ。我思へらく、生を受けたりしは汝に傅かんがためなり、と。

 

     

 

始原より、全身から漂ふエロスが万物を圧倒せしむ。いかでそを目にしたる者腎虚にならざるや。

 

 

 

    

 

悩むる姿もあはれなり。そもこのいとえんなるさまにくらぶればをいかわどもげにあかざることさらなり。

 

      

 

あーもーめんどくさ。口紅が消えると、女と全く見分けがつかなくなるかわりにアウラも失われる(テーゼ1)。

 

     

 

左は見上げるような目線がエロい。右は右で髪をいじる仕草が可愛らしい。同じアングルで見ると、目を大きく描いた方が破壊力が弱まることがわかる(テーゼ2)。

 

しかしながら、アップにした時一番インパクトがあるのは

 

 

であり、まさにHBS級の破壊力で私が壁紙にしているのは言ふまでもないが、目の見開かれたる図像なれどもよく我が心をとらえたるはなにゆえか(アンチテーゼ)。

 

5巻の後も変わらずこのビジュアルならば、均一化されたるマトリクスの向こう側へ到達せんがため、我悦び勇みて自刃しけむ。遺志川氏の狙いか、偏集者の助言か、はたまた偶然かは知らぬが、かの女のデチユンされたることに心から感謝せねばなるまひ。


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