犯罪的なエロス

2012-02-28 18:10:07 | 不毛

流通経路が発達した昨今、危険なエロスを秘めた作品が日々世に送り出されており、我らはひと時も休む暇がない。私は表題で「犯罪的」といふ言葉を用いたが、それは単に強調語のやうなものではない。出生率の低下が叫ばれる社会で、多数の人間の子種をなからしめ腎虚に到らせるといふ事実を鑑みれば、リテラルに「犯罪的」なる言葉が相応しいと考えてのことである。今回はそんな作品群の一端をご紹介することにしよう。

 

一時期話題となったドラゴンズクラウンでは、

◇「ソーサレスの夏、アマゾンの夏」(まるみや)
◇「escalate dungeon」(しなま)
◇「Dcramp」(尾上屋台)

などを始め、キャラクターたちのムチムチなるエロスへの情欲に駆られ勢いでものされた作品群が数多くある。それゆえパッシヨンに振り回されている嫌いはあるものの、鼻息を荒くしつつ描いたであらうそのエネルゲイアと破壊力は特筆に値する。

 

また東方シリーズで言えば、

◇「護って犯りたい 2」 (むげんぱんだ)
◇「れいむれいむれいむ。」 (であすちーむ)

のように、これまたパンチの効いた作品が揃っており、目が離せない。

 

人妻・熟女モノとしては、

◇「堕ちる人妻」 (Black Lilith)
◇「豊満な肉付きの熟女がセフレ」  (居酒屋よっちゃん)
◇「お母さんの交尾。」 (華フック)

などがあり、「カバチタレ!」に登場した中年女性に欲情してコソビニのトイレにて事に及んだ小生などは常に腎虚となる危険にさらされていると言っても過言ではない。中でも「華フック」は熟女モノを得手とするアーチストで、序盤とのギャップや堕ちるシチュエーションも含め、その退廃・背徳の感が単なる熟女好きという「属性」を超えて読者を引き込むであらう。

 

また、もはや一ジャンルとして確立された感のある女装子・男の娘系では、

◇「カラフル」 (abgrund)
◇「ALPINIST!」 (High-spirit+abgrund)
◇「新任教師は女装子」 (BLUE FRILL)

といった制作物が非常にエロす(エロすぎ)で、エロさの探求は進んでいる模様だ。作品数の増加に伴い女人に掘られたり男の娘×男の娘などヴァリエーションも増えているが、これについては増加傾向にある性転換モノなどと絡めていずれ記事を書きたひと考えている。

 

それ以外にも、

◇「ハメ喰い痴漢電車」 (SS-BRAIN)
◇「苗床格闘娘」 (えころぬん)
◇「エロクエ」 (もっちー王国)
◇「堕落皇女」 (黒色槍騎兵)
◇「SG」 (此花屋)

など様々なジャンルに渡りハイレベルなエロスが供給されており、若日不用三度亜鉛、夕死可也的状況である。一部を簡単に紹介するなら、「エロクエ」は熟女戦士が若き勇者にヤられてしまう話で、戦士の強さと弱さのギャップを描くのは定番とは言え、今まで見た中でおそらく最もエロく、また可愛らしい女戦士であったように思ふ。「SG」は異種姦もので蛇をテーマとしているが、特に後半のラミアの話は良質で、「萌え」と無垢・愚かさが深い関係にあることが再確認できたという意味でも興味深い内容であった。なお、異種姦については「UMA-Holica」や「LIMB LEGION」などを取り上げて「顔さえ少女風なら・・・」という記事を書く予定であったが、これは現在頓挫中となっている。

 

しかしその中でも、

◇「T-05 SUISUI 2」 (サイクロン)
◇「クリスマスにおっさんの彼女にされてしまいました」 (みるくぼーい)

は頭一つ抜けており、FAB級の破壊力を誇っている。前者は数年前にダイの大冒険の同人を見た時から注目していたが、淫獣聖戦やリリカルなのはシリーズを経て今ではもはや円熟の域に達していると言っても過言ではない。サイクロンにはカラーものが多いのだが、艶かしい質感がよりよく出ている白黒の方がエロいと私は感じる。後者については「生意気な弟を女装させて犯してみる」あたりからヒロイン(!?)の類型が定着しており、また「女装してモテないオッサン~」で感じた責めの甘さが解消されるとともに、サンタのコスチウムが似合いすぎていて、完成されたそのエロスは山を抜き世を蓋うほどである。これらを前に、会社になど行く気が起きるだろうか、いや起きない。もしミイラのように干からびて孤独死している死体を見つけたら、それはまさしく私であるとここに明記しておこう。

 

以上のような説明を踏まえれば、私がなぜ「犯罪的」なる表現を使ったか賢明なる読者諸兄にはおわかりであろう。そう、少子化を促進するだけでなく、就業意欲さえも減退させてしまう傾国の作品群なのである・・・・

 いや、待てよ待て・・・熟女―人妻―セックスレス―寝取り―出産―育児・・・これかーーーー!!!!

倦怠期となりもはや子作りなど考えもしなくなった中年たちを若者どもが寝取り、子を生ませていく。さすれば育児のために働く必要も出てくるという寸法だ。かくのごときルーティーンを生み出せるなら、熟女・人妻(寝取り)モノは、むしろ救世の作品となりえるに違いない。膣楽園のやうな生産性なき作品ではなくこれらが世を席巻すれば、きっと輝ける未来が訪れるであろう。者共、これを救国の予言として明記せよ。


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