杉森神社の物語(東広島市河内町)癒しのある風景

人生は、実験の連続。愛される神社を目指して頑張っています。祭りとは奉ること。ご祈願毎に神饌をかえ丁重なお祭りをします。

平成23年6月の日記2

2011-07-24 18:33:41 | 日記

6月6日 

旧暦5月5日端午、

芒種(ぼうしゅ、稲など芒(のぎ)のある穀物を植える頃)

蟷螂生(とうろうしょうず、蟷螂がうまれでる頃)

昨日、かまきりを発見したばかり

 

本日8時半頃に総代さんとホタルさんが神社参拝、ちょうど日供祭のはじめる時間なので、参列してもらう。その後、ホタルさんと襖紙を購入しに本郷にいき、午後より張替え作業の予定となった。

午後1時20分神社に到着すると、めがねをかけ、髪が長い30代の男性がいた。こちらから挨拶したが、僕がきたことで神社を離れていく姿に不審を感じたところ、賽銭箱が動いていること、おみくじ箱の鍵が壊されていることに気がついた。(ι゜,_っ゜)マジ…?

おみくじ箱は最近初穂料がはいっていることを知っていたが、まんまと盗まれてしまい、賽銭箱は一応無事であった。

警察に知らせるか悩んでいたところでホタルさんが来られたので、話をしたところ、すぐに警察に連絡し、30分後に警察官2名が来社、犯人の様子など説明した。

 

(もし、警察を呼ぶ前に僕が逮捕したら、どうなるか。犯人は、「知らない」を通すだろうし、ポッケにある100円玉は自分のだと主張するだろう。その100円玉がおみくじ箱にあったという証拠がないからである。結局、警察は┌||┐└||┘オテアゲ。警察の現行犯逮捕しかないのである。・・・今度来たら、写真に抑えてやりたい)

 

その後、襖張替えは、すぐにすむと思っていたところ、襖をはがすと昭和38年6月6日の中国新聞、

さらに大正元年10月31日、大正2年1月などの毎日新聞、さらには明治43年頃の神社下調帳や地租関係の書類がでてきた。

 

Yさんは環境インストラクターの認定をうけており、ほたるについては詳しい人であるが、ちょうど昭和38年に入野の中学生徒などが蛍を原爆記念病院にもっていったというような記事もあり、河内小学校の校長、郷土史研究会の会長さんもよび、襖張替えは中断となり、中にある新聞記事や墨書資料の整理となった。

 

 

6月7日

早朝は雨

モップを利用しはじめたことにより掃除が早くなった。その分、神楽殿の清掃に力をいれられる。ホタルさんから連絡があった。先日いっていた飛び地の鳥居での田植えについて、現在小作権をもっている(牛がいた頃から飛び地鳥居で田をつくっていた)方に、一部を神社の田んぼにしてもらえないか依頼したとのこと。早速、自分からもお願いをしにいったが、結果は事情があって無理であった。

しかし、飛び地鳥居での祭祀の許可と近くの休耕田の借用について話をつけてもらうこととなった。ホタルさん感謝感謝

 

さらにおもしろい場所を教えてもらった。線路を越して、神社の正面鳥居の延長線の田んぼの中に2メートル近い巨石があるとのことだった。近所では「神田(かみた)」といっている。

 

場所からみて間違いなく祭祀遺跡である。昔はここで祭祀を行い豊作祈願をしたはずではないか。なんとかここも神社との関係を深めたいものだ。

  

 

祈願の依頼がきた。神社での初個人祈願である。しかし就職祈願である。合格祈願について疑問を呈してきた自分・・・である。依頼者である母親に、正直に伝えた。試験に万全の体勢で臨めるよう、事故などないことを祈ります。試験に合格するか否かは個人の努力である。仮にだめであっても、それは試練と受け止めるべきである。人生は波のように動き、けっしてまっすぐなことはないことを話をし、神職としてできる限りのことはする旨を伝えた。

 

これを伝えたあと、気がひきしまった。自分としてできること、これをきちんとやろう。

 

6月8日

早朝は雨

午前9時から河内支庁の3階で行われる河内町郷土史研究会総会に出席した。6日の襖からでてきた明治史料の件が報告され、後刻、古文書解読できる方と一緒に神社に見にこられた

襖張替えは、ホタルさんがやってくれたが、二枚だけでも夜7時までかかった。午前中に岩戸別神社の宮守さん、午後には総代Kさんが手伝ってくれた。

 

6月9日

朝、霧あり、昼間は晴れ

本日は午前中から花植え、襖張替えが予定されていたので、すばやく掃除をすます。

午前8時半、近所の主婦の方が友人Yさんを連れて到着、早速、花(ヌマトラノオ、フジバカマ、ユキノシタ、マンネングサ、パイナップルミント、ホウチャクソウ、シャガ、ジュウニヒトエ)を植える。二人は草むしりもしてくださる。おしゃべりしながら草むしりもいいもんだ。神社に植えたハーブでハーブティが飲めるといいなあ。

午前11時ホタルさん到着、襖張替え作業、昼食は、弁当をかってきて社殿でたべる。

夕刻総代Kさん合流、結局6時半までかかるが、完成にはいたらず。夜はホタルさん夫婦と総代Kさんと西条までラーメンを食べに行く。御礼の意味をこめておごらせてもらうことを宣言し、ビールを飲んだが、結局、おごってもらうはめになり、申し訳ない。帰りは、福富、小田、椋梨川とホタル生息地をまわり、光の点滅と暗闇に浮かぶ山の陰を感動しながら眺める。

 

6月10日

曇りのち雨

近所の主婦が、ホトトギス、フタリシズカ、イワガラミ、ミズヒキを植えてくれた。

河戸のKさんがキセキレイの写真をとりにきた。過日、植えたハンゲショウのそばの小さな二輪草はアリドウシであった。