blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

決められないのは

2023-10-03 21:14:13 | 日記
望外の土曜休みが2週続いた翌週(=先週)は、さすがに甘くはなく今度は予想外の土曜出勤となった。
量こそ多くないものの今の現場では初めての仕事にも挑戦して何とか事故なく終えることができた。
人が半分しか出てこないので密度として薄くはなく大変だったが収穫のある土曜にできたのではないかと思う。

さて、何とか土曜まで走り終えた次の日は、地区の運動会が予定されていた。
持ち回りで体育関連の行事にかかわる役員を仰せつかっている関係上、行われれば備品の搬出と片づけの仕事をするはずだった。
しかし土曜は夕方から一時的にかなり強い雨が降り、夜以降もわりあいシトシトと降り続いた。
最終決定は当日の朝6時半というのが本線としてはあったが、前日のうちに判断できそうな時は連絡が回る旨の注意書きもあった。
自分が決められる立場だったら前日の早いうちに中止にして連絡を回していたと思うが、残念ながらそのような権力は私にはなく、土曜の内には開催の可否については音沙汰がなかった。
仕方がないので、日曜というのに朝の5時半に目覚ましをかけて6時半前に一度会場に行った。
雨雲レーダーを見れば少なくとも午前中は雨雲がかかり続ける予報が出ていたから中止になるだろうと思ったらやはり中止になった。

前日までの雨の降り方もさることながら、今は個人個人で詳細な天気の予測も取ることができる時代で、決断は役員ほか関係者を日曜の早朝に集める前にするべきだったとあらためて思う。
しかしながら、我が市のような典型的な地方では異様なくらいに地区の行事や活動に執念を燃やす人間も多く、最後の最後まで粘って何とか開催できないかという思いがあったと想像できる。
それぞれの地区には必ず「有力者」がいるから、その人が何としてもと思っていれば当然に後ろ向きの決断は遅れることになる。
私のように魚津生まれではありながら今の地区にはほんの2年半ほど前に来ただけの人間は、役員などは回ってきたから仕方なくやっているだけに過ぎない。
我が地区は他にも新しく住み着く人々が多いため市の中では数少ない人口増加地域であるが、新しい人は地区への愛着となるとさすがにそこは心もとない。
そういう層が増えている中で、おそろいのTシャツまで作って行事に燃えている層との乖離があからさまに見て取れる早朝の一幕であった。

魚津市の一大行事であるタテモン祭りにしても担い手不足は深刻で、だいぶ前から「タテモン協力隊」なる他地域の人間も含むアルバイトが半分くらい入り込んでいる。
そんな中身で何とか形の上では数百年続く伝統を保っているのは、我が魚津に限らず多くの地方での祭りや行事の本質ではないかと思う。
地域への愛着と、祭りや行事へのかかわり方や思い入れは必ずしも比例の関係ではないのであって、そういうことが好きな人は好きな人どうしで集まってやればいいことであり、今や祭りや行事は地域総出がもはや成り立たなくなってきていると言っても差し支えない。
都合のいい時だけ地域を持ち出されても困る層もあることを知っておいて損はないのだろうと思う。


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