雨をかわす踊り

雨をかわして踊るなんて無理。でも言葉でなら描けます。矛盾や衝突を解消するイメージ・・・そんな「発見」がテーマです。

王さんの思い出

2006-07-19 22:50:17 | 将棋・スポーツ
王監督が廊下へ出て歩行訓練、手術後初めて (読売新聞) - goo ニュース

よかった。まだ予断は許さないんでしょうが、よかった。

僕の世代だと長嶋さんの現役知らないから(王さんも知らないが)、王さんの方が近くて愛着がある(なんのこっちゃ)。

というのも小学1年生だったかと思うが、王さんに宛てて500円を同封し、「美味いものでも食べてくれ」と書き送った記憶があるからだ。

しかもその後、失礼なことながら、自分に天才的なひらめきがないのは、僕が、長嶋さん派ではなく王さん派だからだと、勝手に納得してきたから、だと思う(これが王さんの方になんとなく愛着がある理由だきっと)。

そんな仲間意識があったからだろう、お礼状を寄越さない王さんに、小学生の僕が腹を立てることもなく「大目にみよう」と思っていた。

とにかく全快をお祈りしてます。

追伸:今年上半期のBest Books 10!!
①『ドイツ現代史の正しい見方』セバスチャン・ハフナー
 大体「正しい見方」と書く本は「正しくない」からそう書くんだろうと思っていたが、こいつは正しそうだ。正しそうというか、ヘーゲルが書いていたように歴史とはきちんとみていけば結局因果関係なんかないつぎはぎになるわけだが、ドイツ建国からずっと因果関係で説明がなされている。

②『統帥権と帝国陸海軍の時代』秦郁彦
満州事変近辺の日本の暴走の原因がどこにあるかを一次資料から演繹。これまでよくいわれる5つの説を検証していた。法的には、大日本帝国憲法10、11条(11条と12条だったっけ?)だが、ひとりの人間のでかさというか影にやられたということになる。オススメ。

③『司馬遼太郎対談シリーズ①~⑤』
面白すぎ。今まで全集の前書きとかに載ってたりしてたやつだが、こうやってテーマ別にわけてあると更に面白さが増す。全10巻になる予定だが、おそらくキーンさんや桑原武夫なんかとの対談は全部入らない模様(確認とってないが)。

④Crossroad Blues (Ace Atkins)
唯一のフィクション。Robert JohnsonというかBlues の研究家(Mississippi大学教授:僕が留学中はこのひとの存在を知らなかった!)のミステリー。

⑤『歪められる日本現代史』秦郁彦
大江、中韓、朝日ほかの左翼系に対する批判の本。大江さんの戦後民主主義の原点は子供のときの記憶にあると思うが、その子供の想像力がいかに曖昧かをいつものように出来る限り第一次資料を示して暴いている。でも子供のこういう想像力まで…とちょっと思った(上述の王さんとの思い出も僕が空想で作った感がある、500円送ったはずだが定かでない)。あと出版社の要望か、面白く読まれることも意識したかな、という作品。

⑥『朝鮮通信使と江戸時代の三都』仲尾宏
⑦『チャーリーとの旅』John Steinbeck
⑧『福沢諭吉と丸山真男』安川寿之輔
⑨『アメリカ音楽の誕生』奥田恵二
⑩『日本語の美意識』Donald Keene


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