信の信州からの贈り物

信州で単身生活 6年、その間に魅せられた信州の大自然。そして関東周辺の自然と花々を織り交ぜて発信しています。

2015/09 快晴の裏銀座を往く ~野口五郎岳(その2)~

2015年09月27日 | 北アルプス(南部)

こんにちは、信です。
山に行っている間に、季節も進みすでに仲秋の秋分を過ぎました。
第46候 雷乃収声(かみなり すなわち こえを おさむ)です。

さて山でも秋を存分に味わいました。
今回山行中、ずっと晴天に恵まれました。山の神に感謝感謝。

閑話休題。元に戻りましょう。
野口五郎で青空の下、次なる目標、あの水晶岳を目指します。


素晴らしい稜線を歩きます。


右下に見えてきた五郎池。
その美しさに目を見張りました。
      

ずっと右側に見えています。


赤牛からの稜線を辿ると、此方の女王、薬師岳。
そして水晶と野口五郎の間に位置します。
    

水晶(黒岳)と言われるのが分かりますね。


それにしても美しい。
  

左手には盟主 槍ヶ岳。あの西釜尾根は越えられるのか・・


  

その前にこのピークをやっつけなければ・・


でも五郎池も綺麗。。


  

湯俣の分岐点にきました。
湯俣方向に行けば、晴嵐荘で温泉に入れます。そのまま高瀬湖を廻って出発点に戻れます。


でもまだ山旅は始まったばかり。この美しい風景に浸ろう。
      

ちょっとヤバい場所に差し掛かります。


石だらけで左側が切れ落ちた尾根です。
         

実はここでコケました。
石の上でスリップして、尻もちを着いたのですが、その時に左手を負傷。
山でちょっとした怪我は付き物ですが、やっぱりソロではモチベが落ちます。
思ったより体力を消耗しているのではと、弱気になりますね。
黒部湖に続く、東沢に入ってきました。


五郎池が近くに見えます。


左側は硫黄尾根にぶつかる沢。


これを越えれば東沢乗越ですね。
    

立山の下、黒部湖が見えてきました。


こんなところにお地蔵さん。
    

AM 10:45 東沢乗越到着です。
予定より2時間早く着きました。自分にしては良いペースです。


目の前のピークを越えるために、息を整えます。


これが結構キツい登り・・
    

じわじわ大腿部に効いてきますね。


これを越えると、水晶の大崩落した肩が見えてきます。


水晶小屋も目の前に見えるのですが・・これが遠い。
一度降りて、それから登り返します。
      

聞きしに勝る、大崩落地帯ですね。


  

通り過ぎてみると、のどかな稜線道ですが・・


AM12:00頃、水晶小屋に到着です。写真を撮り忘れました。
とりあえずビールで喉を潤して、小屋のお兄さんに聞いてみると案の定、寝る場所がない。
当然ですが予約客優先で布団を確保。寝る場所は玄関先、廊下、荷物置き場くらい。


美しい黒部の風景を見ながら、ここが思案の道頓堀よ。。
  

越えてきた野口五郎の美しい稜線。


東からガスもガンガン上がってきます。
    

買ってきたカップヌードルで、お昼を食べて水晶分岐で思案。
三俣か、雲の平か、どちらを選ぶか・・究極の選択。


PM13:00 ひとまずあっさり水晶は諦めることに。
まずは寝床確保を優先します。


そしたら目の前に広がった雲の平。真ん中に雲ノ平山荘が見えます。


祖父岳の向こうに雲たなびく黒部五郎。
鷲羽、三俣蓮華も目の前に広がります。
    

水晶分岐から降りてきました。


  

今まで陰になっていた女王様が煌びやかに、誇らしく見えました。


目の前に鷲羽岳の雄姿。


池の向こうに祖父岳、少し進むと女王様。
      


温泉沢、高天原から薬師につながる谷です。
ここからの女王は優しい、気品ある佇まいでした。


ワリモから鷲羽への北分岐を通過します。
      

さて決断の時がやってきました。岩苔乗越です。


ワリモの上にかかるガス。
    

鷲羽の麓に三俣山荘が見えます。


水晶-薬師-鷲羽-三俣蓮華と眺めて・・
        

意を決して祖父岳に突入します。


PM14:30 祖父岳山頂 2,825mを通過します。
    

私はこちら側、雲ノ平山荘を選びました。


祖父岳分岐を雲ノ平へ。
  

山荘はすぐそこに見えるのですが・・


植生保護のため、大きく右に迂回して行かねばなりません。
既に15:00 少し焦ります。
      

ハイマツの林を抜けていきます。
でもきちんと枝を縛ってくれているので、苦労せずに歩いて行けます。
  

おかげで水晶の反対側の斜面を見れました。


ここも美しかった・・
    

新しい木道で歩きやすい、跳ぶように進みました。


地元の遭対協・山小屋のスタッフに、歩道の整備を感謝します。
  

ほどなくスイス庭園の分岐に出ました。


越えてきた祖父岳-立山方向-チングルマの穂
    

三俣蓮華-祖父-水晶を見ながら山荘に到着です。
    

山荘に着いたのは丁度 PM16:00過ぎ。とにかく人でごった返していました。
施設側も驚く想定外の人の入りのようです。
玄関が登山靴であふれ、部屋には荷物を置くスペースがなく、下の倉庫にザックを放り込みます。
とりあえず屋根裏の大部屋で寝床を確保し、布団は二人で1組に納得。
ビールも売り切れで、ちょっとお高い地ビールで喉を潤しました。

受付が遅かったので、夕食は19:30から。
それでもこの日は夕日が綺麗でした。雲間の笠岳。


夕日を浴びて美しい、三俣蓮華岳。


素晴らしい時間を過ごせました。
      

小屋の反対側に落ちる夕日。


美しい稜線の黒部五郎のシルエット。


雲が取れて笠岳が美しい。


仲秋の半月と笠が、綺麗な日暮れでした。


結局、大分予定から行程が変わってしまいました。


食事前に同じ布団で寝る、東京の男性と、そして70代の大先輩と楽しい山談義。
食後、日本酒(大雪渓)を煽って熟睡。

この日も鼾に邪魔されず、ぐっすり眠れました。
おしまい。


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