記念日
●モノレール開業記念日
東京モノレールが制定。
1964年のこの日、浜松町~羽田空港の東京モノレールが開業した。
日本初の旅客用モノレールだった。遊覧用のものでは1957年上野動物園に作られたもの
が最初だった。
●キュートな日、キュートナーの日
いつまでも若々しく「キュートな」大人を「キュートナー」と呼ぶことを提唱している作曲家・中
村泰士が制定。
「キュー(9)ト(十)ナー(7)」の語呂合わせ。
●イタリア料理の日
イタリア料理の普及・発展、イタリア文化の紹介、調理技術・知識向上を目的に、イタリア料
理のシェフを中心に活動を行っている日本イタリア料理会が制定。日付はイタリア語で「料
理」「台所」を意味する「クチーナ」(cucina)を917と読む語呂合わせから。
※牧水忌
歌人・若山牧水[わかやまぼくすい]の1928年の忌日。
「幾山河越えさり行かば寂しさのはてなむ国ぞ今日も旅行く」
「白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり」
※鬼城忌
俳人・村上鬼城[むらかみきじょう]の1938年の忌日。
「冬蜂の死にどころなく歩きけり」
「闘鶏の眼つぶれて飼われけり」
「ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな」
エリカ heath
【花言葉】「孤独」「謙遜」「休息」「心地よい言葉」「博愛」
【概要】
エリカ(Erica)とは、アフリカ、ヨーロッパに分布するツツジ科エリカ属の常緑性の樹木。分布
する範囲は広いが、9割近い種が南アフリカに集中している。英語ではヒース、ドイツ語では
ハイデと呼ばれる。日本では学名Ericaから「エリカ」と呼ばれることが多い。
園芸では性質の違いで南アフリカ原産種とヨーロッパ原産種にざっくり分けられる。属名の
Ericaはギリシア語のエイレケー(砕く)に由来するとされる。エリカが体内の胆石をとる(砕
く)薬効があるとされていたため名付けられた。
【特徴】
■南アフリカ原産種
非常にさまざまな種があり、花色や花姿などは非常にバラエティーに富んだ野生種が揃う。
それ故か改良された園芸品種は少ない。日本でも一部品種が庭木や鉢花として定着してい
る。鉢花として出回るのは。日本の気候にも比較的あう、冬咲き種が大半を占める。ヨーロッ
パ原産種に比べると耐寒性はやや劣るが、それでも種によってはー8℃くらいまで耐える。
ジャノメエリカ(クロシベエリカ、Erica canaliculata)
日本でも庭木として定着している。樹高は30cm~2mの低木で、葉は針状で輪生する。
花期は11月~翌年4月頃で、桃~薄紫色の花径4mmほどの壷形の花を咲かせる。雄蕊
の葯が黒いのが特徴で、黒い葯を花の中から覗かせる姿が蛇の目模様に見えることから名
付けられた。花の後にできる実は果である。
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/9/92/Erica_canaliculata1.jp
クリスマス・パレード(E.x hyemalis’Christmas palade’)
鉢花として定着している園芸品種。南アフリカ原産のヒエマリス系の園芸品種で、樹高は3
0cm~1m、葉はスギの葉に似た柔かな針形である。開花期は11月~4月、花は長さ3
cmくらいの筒状で淡い紅色をしている。枝の周りにびっしりと輪状に花をつける。
http://yoshi-hiro2.sakura.ne.jp/061211kiseki-a%20335.jpg
スズランエリカ(エリカ・フォルモーサ、E.formosa)
南アフリカケープ地方原産で、樹高は60cmほど、葉は長い楕円形で、互生する。開花期は
2~4月で、枝先に扁平な白い壷形の花を3つずつつける。
http://hanazukan.hanashirabe.com/image/v0478100.jpg
ケリントイデス(ファイヤ・ヒース、E.cerinthoides)
株元から枝を伸ばすが、分枝が少ない高さ30~90cmくらいの中型エリカ。開花期は3~4
月で、花は長い筒型で、枝の頂部に数個散形についてぶら下がる。花色は紅色が普通であ
るが、他に鮮やかな明るい朱赤色、桃色、白色などもある。開花期は春であるが、ほぼ周
年咲く。
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/8/82/Erica_cerinthoides_fl
■ヨーロッパ原産種
花はこぶりで、色は白、ピンク、紫などがある。ヨーロッパでは庭園に欠かせない樹木の一
つで、エリカや近縁のカルーナの種々の組み合わせで、季節ごとの変化を楽しめるヒース・
ガーデンはポピュラーである。開花期が種によって大きく異なり、様々な品種を揃えると一年
を通してほぼ途切れなく花を見ることが出来る。また、季節によって葉色が変化するものもあ
る。多くの園芸品種があるが、高温多湿が苦手で、日本では庭木としてあまり栽培されてい
ない。逆に耐寒性は強く、-15℃~-20℃まで耐える。
カルネア(スプリング・ヒース、E.carnea)
ヨーロッパ高山原産。よく分枝して横広がりする高さ15~30cmの低性エリカで、姿が整い
やすい。花は前年枝の葉腋に付いて穂状になる。形は小さな壷形で、色は桃赤色。アルプ
スなどの高山に産し、夏の高温に弱い難点はあるが、早春から咲く冬の花木として欧州で
は広く植栽される。変種が多く、色も白、濃桃などがあり、葉の色も黄、橙黄などがある。
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/7/73/Erica_carnea_003.JP
シリアリス(ケエリカ、E.ciliaris)
よく分枝する高さ30cm前後の低性エリカで、形が整いやすい種類。開花期は6~8月で、
紫赤色の壷形の花が、総状花序につくが、やや片側に偏る。葉は細く小さく、3枚ずつ輪生
して密につく。暖地では露地で越冬する。
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/c/c5/Erica_ciliaris.jpg
【詳しい育て方】
季節・日常の手入れ
ほとんど枝の切り戻しを必要はない。放任しておいてもある程度形よく樹形はまとまる。ジャ
ノメエリカは上に上に伸びてバランスが悪くなることがあるので、それ以上高さを伸ばしたく
ない場合は枝先を摘んで高さを抑える。枯れた花は自然に落ちていくが、いちいち掃除が面
倒くさい、見苦しいと感じるならば枯れてきた頃に枝を揺するとぽろぽろと落ちていく。
■日当たり・置き場所
日当たりの良い場所を好むのでよく日光に当てて育てるが、暑さに弱いので真夏は直射日
光は避けて風通しのよい半日陰で育てる。
寒さに弱い品種は、冬は室内で育てる。11月に入ったら室内の日当たりの良い場所に移動
させ3月いっぱいまではそこで育てる。庭植えのジャノメエリカなども寒風が当たる場所では
植物自体が傷むので風除けなどをする。
■水遣り
乾燥に弱いが同時に過湿にも弱い厄介な性質。ふだんの水遣りは土の表面が乾いてから
たっぷりと与える。真夏は暑さで生育も衰えるので水遣りはふだんよりも控えめに乾燥気味
する。土の表面が乾いてから2日ほど間をおいてからたっぷりと水を遣る。高温時期の過湿
は株を弱らせる原因となる。庭植えの場合はよほど日照りが続かない限りは降雨だけで十
分である。
■肥料
1月に1回、8月に1回油かすと骨粉を混ぜたものを株元に与えるか、5~10月の間に液体
肥料を月に1回与える。ただし、液体肥料を与える場合、真夏は根を傷める場合があるので
ストップする。肥料ではないが3月頃に株元をピートモスで覆ってやるとその年の生育がよく
なる。これはエリカが弱酸性の土壌を好むからである。
■用土
水はけがよく弱酸性の土質を好むので、土も酸性のものを使用する。鹿沼土7:ピートモス3
の割合で混ぜた土を使用する。庭植えする場合は植え付ける前にピートモスを混ぜ込んで
おく。
■植え替え
地植えの場合は一度植え付けつけると植え替えの必要はない。逆に一度根付いた木を他
の場所に移植しても根付きにくい。エリカは非常に細かい根がびっしりと付き根詰まりしや
いので、鉢植えの場合は1~2年に1回、定期的に植え替える。鉢から抜いた株はつぶれて
しまった土や傷んだ根を取り除いて一回り大きな鉢に植え替える。適期は4~5月。
■ふやし方
挿し木でふやせる。まだ花の付いていない若い枝を先端から5cmほどに切り、川砂やバー
ミキュライトに挿し、根が出るまで乾かさないようにしてやや日陰の場所で管理する。根が出
るまで1ヶ月ほどかかる。その後はひとつずつ鉢に植えて大きくなったら植え替えていく。生
育の途中で枝先を数回摘んであげると枝数が増えて整った形にまとまる。
■かかりやすい病害虫
病気:特になし 害虫:ハダニ
■まとめ
夏の暑さに弱い
過湿、乾燥ともに弱いので、水遣りに注意が必要
ジャノメエリカ以外は庭植えに適さない
http://www.youtube.com/watch?v=ZL3Ljtzpdpc
http://www.youtube.com/watch?v=P49Lfx5xkUk