
写真はBacillusの一種で、標準寒天培地で培養一日目ですが、
まるで足が生えているようになっていたので、昼休みにちょっといたずらしました。
こういうのって、足みたいだ・・・と思うとずっと固定されてしまうのですよね。

花柄とか蝶柄にみえて可愛らしいw
培養することで特徴的な外見になる=こいつの名前は「A」だ
とは一概に言えません。
おそらくBacillusだろう、とか、これはグラム染色陰性菌だな、とか、その辺りまでは目星がつけられます。
あとはこっちはまん丸にコロニー作ってるから球菌かな、こっちは歪だから桿菌、かなとか。
(勉強と経験が足りないだけかも

特に外見に特徴がない菌は沢山あります。
培地の種類によってコロニーの形状が全く異なることもあります。
特に貧栄養培地上の見かけと、富栄養培地上での見かけは驚くほど異なることがよくあります。
厳しい環境ではつつましく生きていたのに、豊かになると豪遊しちゃう(増えまくりな)菌もいれば、厳しい環境で並みの生き方をして、豊かになると駄目になっちゃう(全然生きられない)菌もいます。
繰り広げられる菌社会、菌模様。
ここまでは細菌の話ですが、これがカビになるとまたわがままな奴が多いんです。
温度は30℃くらいじゃないと嫌だとか、
栄養豊富なら子孫作らねぇぜ(胞子生産しない)ってやつとか、
生きてる植物じゃないと嫌だとか、
もうね、君らなんなの?
少しはAspergillusやPenicilliumを見習え!!!

(繁殖力旺盛。どんな時でも子沢山。低温にも強い。)
と言いたくなるほどカビのお守りには手を焼いているspirillumでした。