山頂周辺の湿原には雪渓が広がり、点在する池塘が湿原独特の雰囲気を見せていました。
そんな池塘の中にスゲが白い花を咲かせていました。
相変わらず、空を雨雲が覆ってはいますが、風を全く感じません。
池塘の水面は波立つこともなく、鏡のような静けさで鈍色の空を映し込んでいました。
木道の脇ではチングルマが五弁の花を咲かせていました。
その横に小さなピンクのイワカガミの姿も見えます。
湿原の中を苗場山のピークへ向かって少しずつ登って行くと、西の方角に広がる湿原が見えてきました。
天気が良い日に、湿原を散策すれば、多彩な高山植物と巡り会えるかもしれません。
何と言っても苗場山は花の百名山なのですから。
ピーク到着は10時10分でした。
登頂が主目的の登山ではありませんが、けじめは付けておきたいものです。
後学のために、苗場山頂ヒュッテの様子を確認してきました。
一泊二食8500円、中学生以下6500円、素泊5500円、ビール550円、トイレ100円、宿泊予約は0257-67-2202 だそうです。
申し添えますが、私は当ヒュッテとは何の利害関係も義理もございません。
ただ、小学校高学年以上であれば、お弁当と雨具程度の軽荷で祓川コースを登り、親子で山小屋に泊り、湿原の高山植物を観察したら、素敵な夏休みになるだろうなと、アイデアが浮かんだ次第です。
小屋から徒歩1分の場所に、夕日の綺麗なビューポイントがあると掲示されていました。
ビューポイントは雲の観察にも向いているかもしれません。
山小屋の横のテーブルをお借りして、持参した菓子パンで早目の昼食を摂り、再び雨が降り出す前に下山するにしました。
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