ニューヨーク植物園で予定した目的地を全て消化し、一種の安堵感のようなものを感じていました。
しかし、「油断するなよ、往々にしてこんな時こそ事故を起こすぞ」と自分に言い聞かせて、車のエンジンをスタートさせます。
特に理由はありませんが、今夜はニュージャージー州のニュー・ブロンズウィックに宿を取ることにしました。
ニューヨークからの距離は今朝出てきたピスカタウェイとほぼ同じようなものです。
今回もナビで、有料道路を使わない設定でルート検索を行いました。
車はフォードハムロードを西に向かい、イースト川を渡ってマンハッタン島北端の207Stに入りました。
橋を渡るときに地下鉄の車両基地が見えていました。
昨日から手持ちのドルを節約する為に、なるべくフリーウエーを通らないようにしていますが、そのお陰で、観光客がめったに行かないような場所を目にすることができます。
この道は今朝、薄っぺらな奇妙なビルの位置で5Avと交差していたブロードウエー通りの北の端です。
面白そうなものが目に入ったらナビを止めて、適当に横道へ入って行きます。
ニューヨークでの距離感も地理も大体頭に入りましたので、初めての場所でも応用が利くようになってきました。
ウフフフ、そんなことが何だか楽しい。
インターステート95(IS95)に入り、ハドソン川のジョージ・ワシントン橋を渡ります。
橋を西へ、右岸の丘陵へと渡っている時に、南の川下にマンハッタンの摩天楼がちらっと姿を見せたました。
「ああ、そうなんだ」、と瞬時に思いました。
IS95は橋を渡ると、下りながら大きく左へカーブして、ハドソン川西岸の丘陵地帯の裏手を回り込むように、ニュージャージへ南下します。
私はIS95が丘陵の裏をハドソン川と平行して南下し始めた頃、ハンドルを左に切り、IS95を外れて、丘陵地帯の坂を適当に登って行きました。
思った通りでした。
ハドソン川の西岸には小高い丘が続き、その丘の上にハドソン川を見下ろしながら、丘陵の縁に平行して道が通っていました。
その丘の上で私は、今朝、夜明を迎えたマンハッタンが、目の前で静かに夜の帳に沈んでいく姿を見守ることができたのです。
2011年4月24日、一日の始まりにマンハッタンに昇る朝日を眺め、一日の終わりに暮れなずむマンハッタン島の姿を堪能し、私は胸いっぱいに満ち足りた思いを抱いて、宿への途に付いたのでした。
4月24日のルートと位置
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