グランドキャニオンは全長約450キロをなす大渓谷です。
東西にコロラド川が流れ、谷の南側に多くの観光施設が設けられています。
インターステートハイウエー(IS)40から、グランドキャニオンへ通じるステートハイウエー64を北上すると、最初にマーサポイントのビジターセンターに至りますが、ここから東へ40キロほど先にある「砂漠のビュー」への途中にも、幾つかの著名な眺望ポイントがあります。
私はマーサポイントの眺望を楽しんだ後、東へと伸びるステートハイウエー64に車を進め、途中幾つかの眺望ポイントに寄りながら、「砂漠のビュー」へと向かいました。
まず最初がヤキポイントです。
この眺望ポイントはマーサポイントと尾根を一つ挟んで接していますが、右手に特徴的な赤い裸尾根がたたずみ、眼下に一筋の支流が谷を削りながら、コロラド川へと流れ込んでいました。
断層を見せて落ち込む急峻な谷とは対照的に、対岸の上部は平坦な砂漠が広がり、より一層渓谷のスケールの大きな段差を印象付けています。
砂漠のビューへの中程に位置するのがグランドビューで、ここの標高は、北海道で最も高い旭岳とほぼ同じ2256メートルです。
雨が多いために、カシ、ポンデローサ松、ピニョン松などの高木が茂り、眼下では、急峻な尾根がホースシュー(馬蹄)台地に向かって延びていました。
右手奥にジュピター寺院と名づけられた、印象的な形の独立峰を望むことができます。
拡大 ↓
次のモーランポイントは、濃朱の岩石が露出したカラフルな(写真でははっきりしませんが)赤谷を望むことができ、この辺りでは600万年の時を隔てた前カンブリア期とカンブリア期の地層が断層を成しているのだそうです。
リパンポイントではコロラド川のハンス急流を望めますが、その中ではゴムボートによるラフティングと呼ばれる急流下りが楽しめるようです。
ナバホポイントから北を望むと、「砂漠のビュー」の眺望塔が中世の砦のような姿を見せて佇んでいました。
そんな渓谷の中では、若い恋人達がとっても楽しそうに、二人だけの時を紡いでいました。
※ 他の記事へは index をご利用頂くと便利です。
アメリカ大陸横断 花の旅 index 1 . アメリカ大陸横断 花の旅 index 2
その他の「花の旅」はこちら → 旅の目次