バイブリー(Bibury)村で寛いだ時を過ごしました。
何があったわけでもないのですが、安らぎの時に浸ることができました。
旅の終わりのタイミングだったので、気持ちに余裕があったのかもしれません。
コッツウォルズは何処ということではなく、緩やかに起伏を繰り返す、緑の丘の連なりや、小川のほとりや、陽溜りの谷、蜂蜜色の家々に見られる、何気ない安堵の表情が人々を魅了しているのでしょう。
コッツウォルズを十分に堪能させて頂きました。
明日はキュー植物園を予定しています。
時間次第ではウイズリーガーデンやロンドン周辺のガーデンにも足を伸ばせるかもしれません。
バイブリー村を離れてしばらくすると、サイアンセスター(Cirencester)の町に、広い駐車場を備えた、一軒のレストランを見かけたので食事を摂ることにしました。
メニューを見るとフィッシュ&チップスの文字が目に飛び込んできました。
ラナークの美味しい想い出が蘇り、迷わずに注文しました。
ふむふむ、これが多分、標準的なフィッシュ&チップスなのでしょう。
ラナークのようにサクッとした音もなく、白身から湯気が上がることもありませんでしたが、バーミンガムのそれのように「もう、二度とこんなものは食べないぞ」と言う程のものでもありませんでした。
私はこれで、絶品と豚の餌もどき、そして標準的なフィッシュ&チップスを経験したことになります。
これでフィッシュ&チップスが分かった、とまでは申しませんが、「イギリスのフィッシュ&チップスも所変われば味変わる」ぐらいの説明はできるようになりました。
さて、食事を終えて、走り始めると、道路脇にキャンピングサイトの看板を目にしました。
そうか、その手があったかと、案内板に導かれてキャンピングサイトへと向かいました。
案の定、受付時間は過ぎていましたが、幸いにも管理人室に人が居て、無事に今夜のスペースを確保することができました。
既に、隣には小型車がとまり、テントが貼られています。
そうなんです、実は今回の旅の基本は、このスタイルを想定していました。
しかし結局、一回もテントは張らないままに終ってしまいました。
今夜だって、当然車中泊です。
テントを張るより車の方が安全、安心、簡単ですから。
キャンプサイトにやってきたのは、誰にも咎められず、安心して駐車できるスペースがあるからです。
車を指定された位置に停めて、車内に就寝用のスペースを確保しました。
車の横に携帯用のチェアをセットすると、ストアで買ってきたビールの栓を開け、チーズを片手に、自分へのささやかな慰労を行ないました。
ご苦労様、乾杯!
西の空が茜色に染まり始めていました。
6月24日の位置
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