真簾沼の湖畔で景色を楽しんだ後、登山路に戻って空沼岳の頂上を目指しました。
道は傾斜が付いて、山登りらしい雰囲気になってきました。
そんな時、見慣れぬ形の実を付けた木を目にしたのです。
葉の形などを撮影し、旅を終えてから調べると、ウコンウツギであることが分かりました。
ウコンウツギは前から知っていたのですが、花が終わった後の実は、目には映っていても私には見えていなかったようです。
目に入っても、見るという意識が無ければ、見えてこないのは全てに共通します。
ハリブキの花も、意識してみればなかなかに、面白く、美しい造形美を見せてくれます。
ヒロハツリバナも今回初めて見えた木のうちの一つです。
そして、登山路にミネカエデ(左)とハナヒリノキ(右)を認めました。
ハナヒリノキとは変わった名前ですが、殺虫剤として使う、この木の葉の粉末が鼻に入ると、クシャミ(はなひり)が出ることが名の由来だそうです。
私は、普通の人よりは、かなり多く山に登ってきたと自負していますが、樹木に関しては初心者同様です。
これからも、「ああ、そうか! そうだったのか!」という驚きを伴いながら、山野を歩けるかと思うと、更に楽しみが膨らんでくるような気がします。
道はなだらかに、尾根筋に向かって登ってゆきます。
そして、気付いたのですが、登山路の右端に写っているのはハイマツに違いありません。
この場所は1100m附近ですから、こんな低い場所にハイマツが出現するなんて、さすがは北海道ですね。
12時を過ぎた頃、空沼岳0.7kmの標識を目にしました。
更に道は、稜線らしき場所に向かって登ってゆきます。
そして万計沼を出てから約90分後、空沼岳と札幌岳との分岐点に到着しました。
分岐点を過ぎた左手に、以外なほどの近さで真駒内周辺の市街地を望むことができました。
もっとも、これは後から知ったことですが、空沼岳とその登山路は、札幌市の行政区域内なのだそうです。
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