ダルバール広場に着くと、広場は多くの人々で賑わっていました。
ダルバールとは、ネパール語で宮廷を意味し、13世紀から18世紀にカトマンドゥ( カトマンズ )盆地を治めたマッラ王朝時代には、王宮前広場として国の中心を成していたそうです。
16世紀中頃に建てられたタレジュ寺院が、周囲に塀を廻らせていました。
何処かで結婚式が行われるのでしょうか、広場の隅に置かれた車が花で飾られていました。
驚いたのはこの樹です。
ガジュマルのような大木が、背丈以上はある祠を呑み込みながら聳えていました。
祠を呑み込んだ樹の近くに、シヴァ神の化身の一つであるカーラ・バイラブの石像を見ました。
カーラ・バイブラの前で嘘を付けば、即座に死んでしまうと信じられていて、昔はこの像の前で、容疑者に罪を白状させたのだそうです。
ダルバール広場の中央に三層のシヴァ寺院が見えています。
17世紀末にバクタプルの皇太后によって造られたそうです。
広場の南側にあるクマリの館には、女神クマリの化身と崇拝される少女が住んでいます。
初潮前の僧侶カーストの家族から選ばれたクマリには、ネワール王国の守護神であるタレジュ女神や密教女神ヴァジラ・デーヴィーが宿っているそうです。
クマリの館の横が煉瓦敷きのパサンタブル広場で、多くの土産物屋が商品を並べていました。
興味のある顔を見せると、しつこく勧誘されますので、足早に通り過ぎることにしました。
この広場の周辺に、昔ヒッピー風の旅人達がたむろしていた安宿街があるはずです。
転ばぬ先の杖として、もしもの時の為に安宿の目星を付ける作業をしました。
熟年の一人旅、何事も用心するに越したことはありません。
ジョッチェン通りを曲がった先で、漢字で「日本」の看板を掲げたゲストハウスなどを確認することができました。
※ 他の記事へは index をご利用頂くと便利です。
ヒマラヤトレッキング 花の旅 index 1
ヒマラヤトレッキング 花の旅 index 2
全ての「花の旅」はこちら → 「花の旅」 総合目次