ヒマラヤホテルを10時半に通過しました。
モディ・コーラの谷を下り続け、周囲に緑が増えてきました。
谷は下流の景色が見通せない程、視界の先が落ち込んでいます。
花に溢れる道が続いていました。
もはや、急ぐ理由はありません。
雪は既に、手の届かない峰の高みに痕跡を留めるばかりでした。
歩みを止めて振り返る度に、通り過ぎてきた場所が、記憶のアルバムに綴られてゆきます。
あまりにも行程の変化が大きく、夢でも見ているかのような、不思議な感覚に包まれていました。
早春を飾る野の花が周囲に溢れます。
笹が茂り、シャクナゲが森なす道に、荷を運ぶ人の姿を見かけました。
針葉樹が対岸の斜面に姿を現し、シャクナゲの赤い花がチラホラと姿を見せ始め、
他の場所では目にしない竹林が、ドバンが近いことを告げていました。
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