苗場山を下山する祓川コースで、神楽ヶ峰へ登る途中までは陽が差していたのですが、上ノ芝を過ぎた辺りから、また雨が降り始めました。
しかし、時折頬に当る程度だったので、そのまま雨具を付けずに先を急ぎました。
標高が下がるにつれて、気温が上昇するのを感じます。
祓川コースは木道が良く整備されていますので、ペースも上がり、いつの間にか針葉樹林帯に入っていました。
そんな場所でふと目にしたのがヤマトユキザサです。
私はこの植物を知りませんでした。
デジカメで数枚の写真を撮り、帰宅後に図鑑を調べて名前を知りました。
ヤマトユキザサ
花の山に登り、顔見知りの花に会うと嬉しいものですが、未知の花に出会って知識が広がれば、充実感を伴う楽しさを感じます。
還暦を過ぎても知らないことばかりです。
歳を重ねても、初めての場所を訪ねれば未知の花に出会えます。
植物園に足繁く通い、新しい知識を得る方法も、つい最近会得しました。
持つものを語るより、未知のルートに分け入り、新しい知識を得ることの方が、私の性に合っているようです。
殆ど何も考えずに山を下りてきました。
ふと、気が付けば目の前に、あの雪の塊が見えて来ました。
この雪の塊のおかげで、慎重な山登りとなって、無事に下山することができました。
登山口に着いたのは13時50分頃でした。
一息入れてから、和田小屋を右に、スキー場のゲレンデを駐車場に向って歩き始めました。
その時、突然雨脚が強まりました。
まるでバケツをひっくり返すような状況でしたが、私はそこでもう一度呟きました、
「色男はいつも濡れるもんさ」
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