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チョムロンへ

2014-05-29 16:53:12 | ヒマラヤ・トレッキング 花の旅

 

 

 

 チョムロン・コーラの谷を挟んだ尾根の上に、チョムロン村が見えてきました。

 

 

 雪の世界から下りて来たばかりの目に、GH(ゲストハウス)のテラスに飾られたマリーゴールドが眩しすぎます。

 

 

 そんなとき、とある農家の庭先に見知らぬ果物を見かけました。

 

 木に白い花が咲いています。

 

 傍にいた小母さんに「これは何ですか?」と尋ねると「トマトです」の答えが返ってきました。 (帰国後の調査でナス科のタマリロと分かりました)

 

 ホッホ~! トマトが木に稔るなんて初めて見ました。

  

 

 

 やがて、谷底に吊り橋が見えてきました。

 

 

 この橋を渡ったのは、ほんの三日前ですが、その間に随分と永い旅をしてきたような気がします。

 

 そうそう、吊り橋を渡っているのは途中から道連れになった日本人のKさんです。

 

 もう2時間ほども一緒に歩いて来たでしょか。

 

 

 吊り橋を渡りながらチョムロン・コーラを見上げました。

 

 谷の奥に白い一筋の滝を落とし、今日のチョムロン・コーラは優しげな表情を見せています。

 

 昔々、北国の街で、蝉が鳴く季節に、こんな谷で沢登をして遊んだことを想い出しました。

 

 

 Kさんは私の長男と同じ歳だそうです。

 

 Kさんがインドの旅行中に一ヶ月も熱を出して寝込んだ話とか、東京の中野坂上に住んだことがある等のローカルな雑談を交わしながら、一緒にチョムロンを目指しました。

 

 

 吊り橋を渡った後、長い長い石の階段を登ってゆきます。

 

 

 坂の途中で振り返ると、さっき下ってきた尾根の中腹で、シヌワのGHが青い屋根を見せていました。

 

 

 丁度、村の子供達の下校時間となったようです。

 

 坂の途中で出会った少年は、手に真赤なシャクナゲの花を携えていました。

 

 家で待つお母さんへのお土産かもしれません。

 

 

 チョムロンには4時半頃に到着し、Kさんと一緒に宿を定めました。

 

 

 私の部屋はチョムロン・コーラやシヌワを望む明るい二階の角部屋でした。

 

 

 Kさんと交代でシャワーを浴びて、ティーを注文し、ゆったりした時間を過ごしました。

 

 

 部屋の窓から、穏やかに暮れてゆくヒマラヤの谷を眺めながら、長かった一日が終わってゆきました。

 

 

 

ヒマラヤ一人歩きの危険性

 

 

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