下山するときも同じルートを下りてきました。
七合目を過ぎた辺りで、眼下にパステルカラーの森が見えてきました。
道は森の中へと導かれます。
明るい広葉樹森が心を和ませてくれます。
ヤマザクラの落葉でしょうか、登山道の脇に明るい彩りを添えています。
ウリハダカエデでしょうか、桃紅色に垂れた、枝先の種子に目が惹かれます。
何も考えずに、木立の息づかいだけを聞きながら、足を運びました。
右の沢から水の響きが聞こえてきます。滝があるのでしょう。
杉木立の下の、名も知らぬシダの葉に目が留まりました。
最近の私は緑なら何にでも目が向くので、収拾が付かなくなりそうです。
焦点を絞らなければ、とは思うのですが・・・
ん~ まっ、いいか。
山小屋を過ぎて沢道を下ると、杉林の中に石垣が見えてきました。
杉の植林の為に手間暇かけて石垣を積んだのでしょうか?
不思議な光景だなと思って、帰宅後に調べてみたら、昭和32年に廃村となるまで此処に50戸ほどの集落があったのだそうです。
こんな山の中で、どんな暮らしだったのでしょうか。
車を停めた登山口へ12時50分に戻ってきました。
霊仙山は、花の季節に多くの登山者を集めるようですが、晩秋のパステルカラーの森も十分に味わい深い、花の百名山でした。
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