アベライロン(Aberaeron)の町を出るとき、海岸沿いの広場に、トレーラーハウスが並ぶ光景を目にしました。
イギリスの人達は、こんな所でバカンス(長期休暇)を楽しむのでしょうか。
「働くだけが人生ではない」 と思います。
やるべきことをやった後は、ほどほどのところで楽しまなければ、せっかく命を授けてくれた、お天道様に申し訳ありません。
やるべきことをやらなくたって、人生は楽しむべきものなのですから。
そんなことを思いながら、ウエールズの美しい海岸線に沿って北上を続けました。
以前のページにも記しましたが、ロンドンは北緯51度ですから、日本の周辺では、樺太の真ん中辺りに相当します。
東京と比べ、かなり北に位置しています。
そんなことを意識した訳ではないのですが、ウエールズの海岸線を走りながら、声は出さずに頭の中で、あの北海道の「襟裳岬」を唱っていました。
北の街ではもう、悲しみを暖炉で~ ♪
~ 理由のわからないことで、悩んでいるうちに、老いぼれてしまうから~ ♪
何もない~♪ 風景が続きました。
そうなんです、私はこんなふうに、大地と海と空が広がる風景に安らぎを覚えるのです。
そして放牧地の丘に、白い羊が遊んでいました。
海岸線の向こうに岬が霞んでいました。
振り返えると、過ぎ去った街は、台地の彼方に姿を隠しました。
はしりとおした歳月を、ひろい集めて、暖めあおう ~♪
遠慮はいらないから暖まってゆきなよ ~♪
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