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高原の植物園

2011-03-30 17:18:29 | 山から海へ 花の旅

 2010年の永く暑かった夏もようやく終わりを告げ、都会の歩道の植え込みに蟋蟀の初音を耳にする頃、私は飛び石連休の9月下旬をどの様に過ごそうかと、ちょっと贅沢な悩みに頭を痛めていました。なにしろ2009年はカレンダーの巡り合わせが良かったので、車で九州を一周したのですが、流石に今年はそうもいきません。おまけに記録的な猛暑で植物の開花時期が狂い、近場の植物園を覗いても、秋の花の気配は全くありません。毎週欠かさずに更新するホームページの9月下旬の花のネタも残りも少なくなっていました。ホームページに掲載する花の写真は季節感にずれが生じないよう、掲載日の前後一週間以内の日付で写したものを使うと決めています。今もフィルムで撮影している花の写真は現像に時間が掛かる為、一年以上前に用意しておかなければならない事情もあって、私の「花に会いたい」思いは休日が近づくにつれて、仕事も手に付かない程(マー、ちょっと大げさ)になっていたのですが、こんな時は長年の経験から標高の高い場所へ行けば何とかなることを知っておりましたので・・・

 

 土曜日の早朝5時、車で自宅を出発した私は、8時過ぎには長野市の西方に位置する茶臼山から長野市街を見下ろしていました。

 

 この山には大規模な地滑りを起した跡地に植物園が作られているとの情報があったので、まずはその様子を確認しに来たのです。

 

 小規模な薬草園と紫陽花、藤などが自然を保存した状態で植栽されていました。遊具を備えた「冒険の森」が併設されていて、どちらかといえばグリーンパークの色彩が強い植物園でした。

 

 茶臼山自然植物園の次に向かったのが志賀自然教育園です。ここは志賀高原のスキー場の麓に位置する場所にあって、信州大学が野外研究と自然環境教育の推進を目的に運営している施設です。ホームページによれば今頃はゴマナやアケボノソウ、オヤマリンドウ等の花に出会えるはずです。かなり前から気になっていた場所なので、期待を胸に、握るハンドルも軽やかに、車内に流れる1950年代ヒットソング集「テネシーワルツ」などを一緒にハモりながら快調に峠道を登って行きました。空にポッカリ白い雲も浮かんでいます。

 やがて、ナビの案内のままに、中野市から国道292号線を40分ほどで信大自然教育園に到着しました。

 

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