湖水地方というブランドイメージで、私は上高地なみの、清く澄み渡る景勝地を期待していましたが、ウィンダミア(Windermere)には苦笑いです。
例えが良くありませんが、そう、現実とイメージが乖離している播磨屋橋のようなものです。
(高知市民の皆さん御免なさい)
日本アルプスや東北の山々を見慣れた目には、ウィンダミア湖の背景となる山の標高が1000mにも満たないので、まるで房総半島の丘を見ているようです。
数時間前にスノードン山を見てきたので、余計に貧相に見えたかもしれませんが・・・
それでも、取り敢えず、一通りは見ておこうと、湖の南端のレイクサイドへ向いました。
10数分も走ったでしょうか、湖畔に明るい芝の広場が見えたので、入って行くと「フェル・フット・パーク」と掲示されていました。
パーキングに車を停めて、歩いてみました。
パーキングの石壁には、ツルアジサイが清々しい微笑みの花を咲かせていました。
綺麗です。
公園の芝では家族連れや、若夫婦が、静かに寛ぎの時を過ごしていました。
爽やかな時間がゆっくりと流れていました。
細波が模様を作る湖面にヨットが浮かび、
湖畔に、石造りのボートハウスがエレガントな趣で水面へ影を落としていました。
芝の広場では石楠花がピンクの花を咲かせています。
湖畔に置かれたベンチは、若い二人の出合いを待っているかのようです。
多分、ウィンダミアもワーズワースが詩を書く頃はこんな様子だったのでしょう。
200年以上も前のことですから、比較にならぬ程に、草や木々が表情豊かに詩人に語りかけていたもしれません。
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