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三河の梅園

2012-03-17 21:31:09 | 愛知、三重 梅の花旅

 最初の訪問先は愛知県豊橋市の向山緑地公園です。

 

 公園の紅梅はほぼ満開でした。

 白梅は四分咲きといったところでしょうか。

 公園全体が朝の光の中で華やいだ雰囲気に包まれていました。

 

 

 

 この辺りは海にも近く、気候も穏やかなのでしょう、鎌倉よりも梅の開花は早いようです。

 

 幸先の良いスタートにすっかり気を良くして、園内に咲き揃った梅の花と香を堪能してから、30キロほど先の本光寺を目指します。

 

 本光寺は別名をアジサイ寺とも呼ばれています。

 山門の石畳の両脇に葉をおとしたアジサイが並んでいました。

  

 

 

 お年を召したご婦人方の囂しい団体をやり過ごしてから、ゆっくりと境内に入りました。

 本堂前では白梅が寂びた趣に数輪の花を咲かせていました。

  

 

 

 梅は一輪また一輪と花を咲き揃えていく段階で風情を味わうことができます。

 しかし、見栄えの良い写真を撮るのは少々難しいようです。

 

 境内にはこの地を治めた城主達の廟や将軍家光の勅命によって作られた梵鐘などが並んでいました。

 

  

 

 庭の隅に椿が咲いていたので、間近へと歩を進めました。

 

 「本光寺五色八重散り椿。 樹齢百年のこの椿はご種類の花をつけ、花弁が一枚ずつ散るために 散り椿 となづけられている」

 と説明があります。しかし、残念なことに、今日は一色の花しか認められませんでした。

 

 

 

 本堂の右手に椿が植裁され、足元には名札が添えられていました。 

 そして、こんな掲示物がありました。

 

 

 

 「三河椿郷本光寺園ものがたり」と記されています。

 

 この寺の椿園は、町のライオンズクラブが、初代会長の発案で昭和46年に創設し、平成17年に椿の本数を数えると約750本、150種類あったそうです。

 またクラブの初代会長が発見した椿の品種に愛妻の名に由来して「一子侘助」と名付けたのだそうです。

 

 一生懸命に働いて、家族を養い、街を潤し、花を愛でて名を残す。

 いいお話だと思いませんか?

 こんな方が日本には沢山おられるのだと思います。

 

 寺裏の椿園に登ってみました。

 3メートル以上に育った椿が花のトンネルで出迎えてくれました。

 そして、小山の頂へ登ると、早春桜が青い空を背景に、数輪の花を付けて、私を出迎えてくれました。 

 

 

 

 愛知県三河幸田町 本光寺。

 素敵なお寺さんでした。

 今度はアジサイの咲く頃にまた、お訪ねしてみたいものです。

 

 

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公園で梅が咲き始めました

2012-03-17 13:21:46 | 愛知、三重 梅の花旅

 

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 ジェット気流が日本上空へ回り込み、東京は今年に入って二度も積雪にみまわれました。その為でしょうか、2012年の梅の開花は、平年に比べて約一ヶ月ほど遅れているようです。

 

 テレビでは連日のように、3.11の震災から一年が経過したことを取り上げています。

 忘れぬことは大切ですが、暗い話ばかり続くと、気が重くなり始めてきました。

 

 そんなある日、買い物帰りに公園から梅の甘い香りが風に流れてきました。

 夜間に立ち入りできない公園なので、柵越しに園内を覗くと、常夜灯の下で紅梅が花を咲かせていました。

 

 すっかり嬉しくなって、朝になるのを待って、デジカメ片手に公園へ梅見に出かけてみました。  

 

 

 

 道知辺という紅梅が満開でした。

 冬至という白梅にメジロが蜜を求めていました。

 水温む川の底ではカルガモが餌をついばんでいました。

 春が巡って来ました。

 花の咲き始める季節がやってきたのです。

 紅梅に心も躍ります。

 

 

 

 公園から帰って早速、ネットで梅の開花状況を調べ、翌日は、梅で名を知られた瑞泉寺など、鎌倉の寺々を訪ねることにしたのです。

 

 瑞泉寺では梅が三分咲きでした。

 

 

 

 はやる気持を抑え、天気予報などを確認しながら、何処へ花を見に行こうかと「花の旅」の構想を練ります。

 

 目的地を愛知、三重の梅園に絞り、出発を3月12日夜と定めました。

 

 昨年秋に、山陰山陽を旅してから、半年近くも経っています。

 

 ずっと、おとなしくしていたわけではないのですが、久し振りの「花の旅」に気持ちが浮き立ちました。 

 

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