躁鬱おばさんのプチ田舎暮らし

何かにつけうつつつと落ち込んでしまうわたしが、プチ田舎に引っ越すと・・・

手を出すな

2009-03-02 20:22:09 | Weblog
朝、台所のカーテンを開けただけで、
早速ヒヨ鳥のワカモノ君が、ガラス戸から1メートルほどの枝に飛んで来た。
「餌」が起きて来るのを待ち構えていたのだ。
ここまでになると、なんかもう不気味で、けど可愛い~

迷い鶏の愛ちゃんを思い出した。
7年前のある日、畑から帰って来ると敷地内の通路をトコトコと家に向かう綺麗なチャボの後姿があった。
いつものようにといった感じに歩いて行くので、夢でも見てるのかとわが目を疑ったものだ。
放し飼いというか、こちらは餌をやるだけで、愛ちゃんと名付けた。
隣地の藪を住処にしたらしく、
朝起きてカーテンを開けると待ち構えていて、ココココと餌を催促したものだった。
可愛かった~

今度はヒヨドリってわけか。
灰色と茶色の冴えない色
ええ、りんごの朝ご飯をあげましたとも。
いつもの太っちょ君は来なくて、その他仲間の声もしない。
「お天気も良いし、もうみんな揃って故郷に旅立ちしたんじゃないの?あんたひとり置いてかれっちゃったの?ここにずっといることにしたの?困るなあ」
リンゴを食べると、台所から真っ直ぐ前に見える低い槇の天辺に止まったまま。
田んぼ側を向いて後姿になり、置物のようにじっとしていた。

お昼ご飯の後に見てもやっぱり槇の木に止まっていて、
やっぱり後姿。
でも、チラチラこちらの気配を窺っているみたい。
「まったくもう~」
デコポンの大きな1房の半分を投げてやった。
ワカモノ君はすぐに飛びついた。
「僕別に関係ないよ」の振りをしながら、ずっと待ってたわけね。
キョロキョロと仲間がいないのを確かめてからつつき始めた。
そして、中身を食べて房の皮(フクロ)だけになったところで、フクロを一気に飲み込んだ!
と思ったら、喉につっかえた!(笑)
クチバシからフクロの大部分が見えてはみ出してるぞ。
「大きすぎると思ったよ。ドジ!」
「クチバシなのにオレンジ色の口に見えるね」
首を振り振り必死で飲み込もうとするのに飲み込めない。
「大丈夫?取って上げるからこっちへおいで」
来るはずないか。
もがくように飲み込もうとしては、出ててくるの繰り返しだった。
私の好意が仇となって死んじゃったなんて嫌だなあと思いながら見ていた。
30分後、ついに飲み込めた!ほっ
ワカモノ君は照れ隠しのように、毛づくろいのふりなんかしちゃって~。
それからまた槇の木に後ろ向きに止まった。
そこが定位置か。

「あれさあ、もしかして、『ここんちの奥さんに手を出すと突っつくぞ』って、1日中見張ってくれてるのかなあ?」
「あはは、田んぼから誰がくるんだよ。自分の縄張りを見はってんの!」
「『ここんちの奥さん』じゃなく『餌』にだね」(笑)
仲間が来たらすぐ逃げるくせに~
デコポンのフクロを喉に詰まらせたくせに~
でも、そうやって1人前のヒヨドリなっていくんだよね。
頑張れワカモノ