『手紙～拝啓 十五の君へ～』

……先月末、休みを利用して、福井の平泉寺白山神社へと旅した。

予約した航空機がコロナで欠航になっていたりと、思わぬことで遅くなり、白山の宿に着いたのは、もう９時も回ったころだった。

…

……突然、電話があったのは、部屋で浴衣に着替えて、ホッとしていた時だ。

（………福岡の、義母からだった。。）

……ただならぬ雰囲気に、なにがしかことの重大さは、察せられたのだが…。

……しばらくの沈黙の後に、“〇〇（：妹の旦那）が死んだ…”と告げられた。

…

……信じられなかった。…まだ、53になったばかりなのだ。

子供も３人いるし、そのうちふたりは、まだ進学をひかえている。。

…

（……死因を聞けば、運転中に心臓発作をおこし、対向車線を超え対向車に激突した、、、とのことだった。

……お相手のかたも、二人怪我をされたらしいが、亡くなられなかったのが、まだ、せめてものさいわいだった…）

…

……自分も信じられなかったぐらいだから、妹たちの受けた衝撃は、想像するにあまりある。

（……翌朝の白山参拝を前に、なんという報せを聞いたものだろうか。。。）



参拝をすませてとんぼ返りの後に、長崎の義弟の通夜と葬儀に出席。
……悲しみにくれる妹や甥姪たちを、見舞った。



『小さな木の実』（：ビゼー）
https://m.youtube.com/watch?v=lY3f6EwKAxA

……季節がら、この時季にいつもオカリナでやりたくなるこの曲が、これほど、胸に迫ったことはない。



アンジェラ・アキ　『手紙～拝啓　十五の君へ～』
https://m.youtube.com/watch?v=erGCAu_hFqM

……なぜだか、こんな曲もおもいだした。。



…
……自分は、悲しくはない。
（……誰が亡くなっても、悲しくはない……）

…だが、だれかが悲しむ様は…（……妹たちが悲しむのは…）、、、やはり、あまり見たくはない。

………べつに自分に、何ができるわけでもないが…

すこしでも、ちからづけよう…と思うのだった。