ああ流浪な日記よ(タイトル考え停止中)

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芸術選奨 文部科学大臣賞 受賞記③

2021年03月22日 16時42分53秒 | エレカシ的な話
さらに受賞理由を詳しく見ていくと・・・・・



ロック・バンド,エレファントカシマシの作詞,作曲,ボーカル担当の宮本浩次氏は,30年以上に及ぶバンド活動とは別個にソロ活動を開始。アルバム「宮本、独歩。」において幅広い音楽性に取り組んだ後,自身の音楽的なルーツでもある昭和歌謡の女性歌手曲を収録した「ROMANCE」を発表。同作において曲への深い洞察を見せ,巧みに心情を表現。音楽性こそ異なるがバンド活動における実直な歌唱同様,誠実で真摯な歌への取り組みが説得力をもたらし,見事な成果を生んだ。


ってこの記事を書くにあたって ↑↑の受賞理由を何度も読み返したけど、もしかして「バンド活動における実直な歌唱同様」も「誠実で真摯な歌への取り組み」も「見事な成果」も「ROMANCE」の事を指していないか? ってことは今回受賞したのは「ROMANCE」が主な原因なのか?「カバーアルバムと初のソロアルバムの2作品を発表し,大衆性や聴衆への説得力が評価された」だから やっぱりそうゆう事になるよなー


10万枚以上売れた事は素直に凄いと思うけど、新人賞をとった米津さんがCDでもダブルミリオンとっていたり 似たような選曲のカバーアルバムをだしてる徳永さんの方が「見事な成果」を達成してるから大層な賞を貰う理由にはならんと思うんだよなー 審査員の2名が宮本ひろこうじを推してたとか聞いたから「歌謡曲」を重視してる審査員が熱烈に推したのかもしれない。でもさー自分のルーツとなる歌謡曲をうんぬん言うけど 宇多田ヒカルの「First love」は宮本がデビューしてから かなり後の曲でR&Bだろと突っ込んでしまうのだけども・・・・


他の曲はルーツになると言っていい年代の曲だし 何が歌謡曲で何がR&BかはM-1の決勝でのマジカルラブリーのネタが漫才かどうかみたいな個人の価値観を多分に含む問題だから この際置いておこう。問題は「同作において曲への深い洞察を見せ,巧みに心情を表現。音楽性こそ異なるがバンド活動における実直な歌唱同様,誠実で真摯な歌への取り組みが説得力をもたらし,見事な成果を生んだ。」の部分だ。


まずは「同作において曲への深い洞察を見せ」の部分だけど、曲への深い洞察ってなんなんだ?カバーした曲を作った宇多田ヒカルなり阿久悠が社会とか人への深い洞察を見せたなら分るんだけど カバーした宮本ひろこうじが一体どんな曲への深い洞察をしたのだろうか?曲を作った本人である宇多田ヒカルや阿久悠すら気づかない曲の要素を見出したのか?


さらにそれ(心情)を巧みに表現って、テレビとかで聞いた感じでは忠実にカバーしてるのは解ったけど それゆえに深い洞察くる巧みな心情の表現を全然感じなかったのだが?中島みゆきなり宇多田ヒカルが曲に託した想いなりを忠実に再現したに留まるなら改めて評価されるのはおかしくないか?


「音楽性こそ異なるがバンド活動における実直な歌唱同様」って事はロックバンドエレファントカシマシとは違う音楽性で評価された事になるんだけど、恋するフォーチュンクッキーとか それこそうっせぇわ をカバーしたら違う音楽性だとは思うけど 今回のカバーアルバムはエレファントカシマシの延長線上にあると思うんだけどなー  ロックバンドだからこう 歌謡曲を歌っているからこう とかナンセンスだと思うんだけどなー


で、最後に問題の「誠実で真摯な歌への取り組みが説得力をもたらし,見事な成果を生んだ」の部分。誠実で真摯な歌への取り組みって 巷でよく言われる褒める所が男を褒める時に使われるようなフレーズ。およそプロであれば不誠実に不真面目に歌に取り組んでいる人はいないと思うのだけど、それが他の歌手と比べて一段と凄いなら どこが凄いのか具体的に説明してもらわないと納得はできない。10万枚のカバーアルバム売上という「見事」な成果を生んだ誠実で真摯な歌への取り組みとは 一体何なんだろうね?






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