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プレシャス/PRECIOUS BASED ON THE NOVEL PUSH by SAPPHIRE

2010-04-09 10:45:10 | 劇場&試写★6以上

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アカデミー賞作品賞、ゴールデン・グローブ賞ノミニー、
トロント映画祭、サンダンス映画祭などでも観客賞受賞で注目の1作いよいよ日本上陸


観たい映画リストでも書いたけど、
基本的にトロント映画祭で最高の賞にハズレなしって思ってるので期待値も自然にあがってた。

500円をチャリティし、NPO法人FTCアドボカシーセンター親子合宿事業の活動資金に全額寄付されるという企画で行われた試写に参加してきました~。


原作は黒人作家サファイア(別名ラモーナ・ロフトン)が96年に発表した同名小説。

監督には、ハル・ベリーの「チョコレート」やケヴィン・ベーコンの日本未公開「The Woods Men」を製作の、リー・ダニエルズ。

キューバ・グッティングJr.の「サイレンサー」に続く監督2作目。
自身はゲイということもあって、同性愛についての寛容なセリフも語られる。
次回作ではリーアム・ニーソン主演のウワサ。

脚本には、ジェフリー・フレッチャー。
この脚本家次回作は自らメガホンで「17歳の肖像」のキャリー・マリガンと
「ラブリーボーン」のシアーシャ・ローナン共演で
「バイオレット・アンド・デイジー」という作品を企画中だとか。


主人公のプレシャスには、演技経験がゼロだったという新人のガボレイ・シディベ。

お尻もお腹も強烈なおデブちゃん。
無名だったガボちゃん、自然で素晴らしい演技が認められアカデミー賞主演女優にノミネートの快挙★


全米で大人気のコメディエンヌ、モニークが冷酷な母親を熱演して見事アカデミー賞とゴールデン・グローブ賞で助演女優賞を見事獲得

フライパン頭に投げつける凄い勢い、ハマり役!



ミュージック界からは大御所マライア・キャリーとレニー・クラヴィッツも出演

去年、ゴシップ記事にも書いたこの素顔のマライア。
一見どうした?って思うけどこれは地味な素顔をさらして正解☆
メイクバッチリの別人(マライア)だったら、そこにマライアがいるってオーラ全開になってただろうから。
ただ座ってるだけだけど、複雑な親子の事情を聞いてあげるという重要な役割。



出演してるのこちらも知ってたから驚かなかったけど、
知らなかったら気づかなかっただろうな~
レニー・クラヴィッツ=看護士ジョン。出演シーンは少し。



友人のように、暖かくプレシャスを迎える教師に、ポーラ・パットン。
ちょっとハル・ベリー系。



読み書きも出来ず、母親の食事を作り、食べては寝て外出はロトを買いに行くときだけという16歳の少女プレシャス。
レズビアンの女性教師と出会い、文字を覚え、自ら生きる希望を見いだしていく。

どんなつらい事にも負けない勇気と希望の物語



1987年のハーレム。16歳の少女クレアリース・プレシャス・ジョーンズは、とんでもなく太っていて、読み書きも出来ない。
家では母親から罵声と暴力を浴び、おなかの中には自分の父親との間の2人目の子供を妊娠中...。
彼女にとって現実は残酷で、幸せは空想の中でしか実現しないもの。
そんな彼女がある日、フリースクールに通うことになる。
先生や、同じ境遇にある友達に出会い、彼女の閉ざされていた世界は次第に変わっていく。
そして、自分の人生を豊かにするのは、自分にしか出来ないことを知るのだった。





8/10(82点)



静かな名作でした
感動で涙ってほどではなかったんだけど、なるほど、というか観たあとじんわり。

「心がほかほかする。」というような表現で、劇中主演のプレシャスが言うセリフがあるんだけど
まさにそんな感じかな。

お金がなくてもプレシャスはオシャレも忘れない。
お化粧も、ほんとは恋だってしたいお年頃。
きちんと前髪カーラーで巻いたり服とお揃いのカラーでヘアバンドつけたり。
そんな可愛らしい一面も。

イジメる母親はもっと陰湿で精神的に酷いものかと思ったら、
見たまんま体育会系?で物投げ攻撃。
本当の母親じゃないとか、勝手に観る前思ってたら実の母親。
このふてぶてしさ。


父親の子を妊娠、それも二度目。っていうのも 母親の後夫かと思ったら実の父で驚き

幼少時に両親から虐待を受けて育ったために精神分裂を起すという話は聞くけど、
プレシャスは幻想を抱いて現実から逃れてる。

プレシャスが鏡を見るとき、映るのはブロンドのゴージャス美女だったり、
少しでも自分に優しい学校の先生を、自分に気があると思い込んだり、
TVの中に自分と母親を置いて理想を夢見たり、、、、、

その妄想の映像が、現実とうまく交互にミックスさせて ブラックミュージックを被せる。
そのオリジナリティが凄く興味深くて面白かった。


ここでそんな曲かける?!っていうちょっと変わった演出も、この作品を
重くて暗いだけのものにしていない部分。

いい映画ではあるけどそんなに色々なところで絶賛されているほどかな
って気持ちが途中よぎったりしたんだけど後半でぐっときてしまった。 
母親の告白がクライマックス。
母には母なりの孤独が。(でも暴力はいけません)

本音で語る姿にやっと、母親という人を知る事が出来た瞬間。
この作品、ここに尽きるかな! 

ーーーそしてまた、歩き出すプレシャス。


実の父親によるレイプ、その子を2度も出産、母親の嫉妬からの攻撃、虐待、
貧困、、、、

様々な問題を抱えながらも、常に前向きなプレシャス。
駄目だ、といいつつも自分を変えようとする姿。
誰だって幸せになりたい。でも言ってるだけじゃ何も変わらない。
愛して、愛されることで知る歓び。

きっと観た人がそれぞれ、何かを感じとることが出来る。そんな映画でした~





この素顔さらしたマライアの役者魂にも拍手☆


 公式サイト
PRECIOUS: BASED ON THE NOVEL 'PUSH' BY SAPPHIRE   2009年  アメリカ   109min
4月24日(土)~ロードショー

中央、監督。


ウィル・スミスと

先日、プロモーションで来日も果たしたガボちゃん。
ドスコイだけどカワイイ☆だまってても共感しちゃうキャラです
今後も女優をやっていく決意満々ガンバレ!




桜咲いたのになかなか暖かくならないね~
今日からまた新作も続々と公開☆
皆さま、楽しい週末を


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38 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
絶賛だね (ノルウェーまだ~む)
2010-04-09 15:50:42
migちゃーん!久しぶりだね。
なかなか更新ないから、心配してたよ。
一番乗りで嬉しい☆
そういう私も、まだ大量の写真と格闘中。
昨日入学式で、今日からやっと通常授業。
私の自由時間がやっと持てるぅ~

「プレシャス」代絶賛だね!
私も見たいよぉー☆
英語でも大丈夫そう?
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こんばんは! (NANA☆)
2010-04-09 17:05:53
これ、やっぱり良かったんですね!
リストに上がっていたので気になってました
マライアのノーメイクでの出演本当スゴイですね、レ二ークラビッツも出てたとは
公開したら観てみたいな、ディカプリオのは週末に観る予定です♪
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ガボちゃん (hino)
2010-04-10 11:31:04
どんな境遇にも負けない、出会ったひとたちが良かったとか、感動で泣けそうな映画です。
観たーい!一本。

ガボちゃんの顔の造作が気になってたんだけど、、
よーくみてみた。
なんか可愛く思えてきたよ。

モニークさんは、すごいよね。魚顔@@

ダウトとほぼ同じ上映時間だね?!
長くなくともいいのはある!と知ったばかりなので、これまたポイントアップ。

良い週末を~



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まだ~む! (mig)
2010-04-10 23:19:55
お疲れ様★
これ以上に面白い映画、まだ~むもオススメの「第9地区」今日朝一みてきていま書いたよ~

英語ではどうかなぁ、細かいセリフが最後の方キモだから
まだ~む、どこまで英語話すのか私知らないしなぁ。

あとでまだ~むのとこいくね♪
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NANA☆ちゃん (mig)
2010-04-10 23:22:14

こんばんは♪
これ、予想通りよかったヨ★
そうそう、レニークラビッツはそんなに重要じゃなかったけど、、、
マライア、この素顔でちゃんと演じてました(って失礼)
レオのは期待あまりしないで楽しんでネ!
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☆hino=ゆきえちゃん (mig)
2010-04-10 23:40:03
今日はあったかかったね♪
静かな映画なんだけど迫力のお二人だったよ~!
レニクラとマライアもなかなかの名演。
ゆきえちゃんにも観て欲しいな♪

でね、それともうひとつ、今日観た1本は是非オススメだよ~!
すごい面白かった
ゆきえちゃんも楽しい週末をね♪
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私も^^ (latifa)
2010-04-11 09:38:38
migさん、こんにちはー^^
私もこれ先日見ました。後で感想を書いたら、TBさせてくださいね☆

で、ちょっとハル・ベリー系、そうそう!そうだよね。私はすんごいこういうルックスに弱くて、しかも知的で、素敵だなぁ~~って思ったわ。

で、私もmigさんと同じに、なんぼすごい太っていて生活があれでも、ファッション心を忘れてないところとか、良いな~って思ったの。

でも、映画の評価は、今回はちょっとmigさんとは若干違ったかも。私は、なんだか悲惨過ぎて辛かったんだ・・・。3つ☆半ってところかな。
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交互に語られる (有閑マダム)
2010-04-12 04:22:04
記事中に書かれている通り、このおはなしの壮絶な現実は、ポップな想像場面の挿入があったからこそ、映画として観客に見せられる作品となり得たのでは・・・と、私も思いました。
でなければ、本当に辛すぎて。

最後の母親の言葉には、私は絶望を感じました。 こういう感情が根底にある限り、虐待はなくならないだろうな・・と。
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★latifaさん (mig)
2010-04-12 10:53:49
こんにちは♪

latifaさんもご覧になったのね!
あら、そこまで、、、でしたか。

この先生との出逢いもまた良かったですよね。
悲惨だけどそれでも常に前向きな姿が
応援したくなるし光が見えて良かったです~!
レビュー待ってますね☆
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★有閑マダムさん (mig)
2010-04-12 10:55:37
こんにちは♪

そうですね、本当。

現実逃避の為にときおりポップになるシーン、変わってて面白かったです。
いや決して面白いって映画じゃないけど

母親とはあれで決別を決めるんですもんね。
でも最後にやってきてくれて良かったです★
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