白金台 Quintessence
席に着くと渡されたのは、白紙のメニュー。
すべてはお任せである。
アミューズは、
春のきのこ、モリーユ茸のスープ
添えられたソースを混ぜずに、まずは温かいスープをそのままいただく。
スプーンですくうとモリーユ茸の風味がふわっと広がり、もうすでに美味しい予感。
塩がかなり利いているが、そのぎりぎりの塩気が強い旨味を引き出している。
次に 添えられていた生クリームとワインを合わせたソースを混ぜて合わせたものを加えて頂く。
あ、まろやか!
その味に、さっきまで美味しいと思っていたものが、実は未完成であったことを知る。
ヤギチーズのヴァヴァロア
フランス料理にオリーブオイル?!
そして添えられているのは百合根とマカダミアナッツ。
繊細な作りのヴァヴァロアに、山羊の臭みは全く無い。
これも、パラリとかかった塩の華が利いているのだが、
それがそれぞれの味を上手くまとめている。
ちびちびと、ゆっくり楽しみたいような美味しさだった。
このあたりで思ったのは、お酒を飲まれる方なら、かなり好きな料理なのではないかということ。
フォアグラのムースとシュークルート
フォアグラが苦手な人でも、これは食べられるのではないか?
旨みを残しながらもあっさりと仕上げられたムースの上に、みじん切りのシュクルートの酸味とリンゴの甘み、セロリ、新タマネギの香りと歯ごたえ、
ほのかに残る爽やかさはローズマリー?
そして圧巻は、下に敷かれた小夏。
ピクルスの酸味に、全く違う酸味をあわせてくるとは、すごい!
そして、魚は石鯛のポアレ
ソースはナス。
焦がしたナスの皮目をスプーマにして添えてあったが、その効果はいまいち。
付け合せのインゲンは、ちょっと火が入りすぎだし、この切り方並べ方は、かなり疑問が残る。
酵素豚のロースト
りんごとパイナップルを食べて育った酵素豚は、とても不思議な食感。
ローストなのに、まるでハムのような柔らかさ。
その秘密は、シェフの焼き技にもあった。
オーブンに入れては休ませることを数回、繰り返す。
低温で長時間かけて焼くことで、素材にストレスをかけずに焼き上げることができるのだそうだ。
脂はすべてコラーゲンになっていると言われ、友人にも「旨い!臭くない!だまされたと思って食べてみろ」と言われて食べたが、
やっぱり私は脂が苦手。
緑のソースは金針菜。この大きさのお肉には、ちょっと足らない。
そして、長く同じ味で食べることに、少し飽きた。
しかしガルニのインカの目覚め(ジャガイモ)は極上に美味しかったし、
下に敷かれていたレンズ豆のガレットも、面白い効果があったと思う。
一つ目のデセールは、Biscuits
ビスキュイには‘二度焼いた’という意味がある。
一度焼いた生地を崩し、再び成型して焼いたもの。
これをくりぬき、ココナッツのソースが詰めてあった。
ココナッツのソースよりも、生地のアーモンドの風味が強く残る。
小さいくせに強いパンチを持ったgateauだった。
そして最後は、メレンゲのcreme glace!
キャラメル上になるまで焼いたメレンゲを崩し、それをアイスに。
強い甘みを引き立てるのは、それに負けない塩。
「見えないソース」がかかっていると言われたのだが、友人がそれを海水だと言い当てた。
香ばしく、美味しいアイスクリームだったが、
しかしこれは、素早く食べなくてはいけないデセールだった。
溶けると海水が顔を出しすぎる。
これを食べるときは、おしゃべりは禁物。
Le restaurant trois etoiles
その感想を聞かれたら、よく分からないとしか答えられない。
あと2,3回食べたら、その答えが分かるかも。
彼のQuintessenceは一度や二度では見極められない、もっと深いところにあるのかもしれない。
詳しくは書かないが、サービスはtrois etoilesのそれではなかった。
星が輝いたのなら客は細かなことにも期待をしてしまう。
そのことを、シェフだけではなく、フロアも覚悟しなければならない。
席に着くと渡されたのは、白紙のメニュー。
すべてはお任せである。
アミューズは、
春のきのこ、モリーユ茸のスープ
添えられたソースを混ぜずに、まずは温かいスープをそのままいただく。
スプーンですくうとモリーユ茸の風味がふわっと広がり、もうすでに美味しい予感。
塩がかなり利いているが、そのぎりぎりの塩気が強い旨味を引き出している。
次に 添えられていた生クリームとワインを合わせたソースを混ぜて合わせたものを加えて頂く。
あ、まろやか!
その味に、さっきまで美味しいと思っていたものが、実は未完成であったことを知る。
ヤギチーズのヴァヴァロア
フランス料理にオリーブオイル?!
そして添えられているのは百合根とマカダミアナッツ。
繊細な作りのヴァヴァロアに、山羊の臭みは全く無い。
これも、パラリとかかった塩の華が利いているのだが、
それがそれぞれの味を上手くまとめている。
ちびちびと、ゆっくり楽しみたいような美味しさだった。
このあたりで思ったのは、お酒を飲まれる方なら、かなり好きな料理なのではないかということ。
フォアグラのムースとシュークルート
フォアグラが苦手な人でも、これは食べられるのではないか?
旨みを残しながらもあっさりと仕上げられたムースの上に、みじん切りのシュクルートの酸味とリンゴの甘み、セロリ、新タマネギの香りと歯ごたえ、
ほのかに残る爽やかさはローズマリー?
そして圧巻は、下に敷かれた小夏。
ピクルスの酸味に、全く違う酸味をあわせてくるとは、すごい!
そして、魚は石鯛のポアレ
ソースはナス。
焦がしたナスの皮目をスプーマにして添えてあったが、その効果はいまいち。
付け合せのインゲンは、ちょっと火が入りすぎだし、この切り方並べ方は、かなり疑問が残る。
酵素豚のロースト
りんごとパイナップルを食べて育った酵素豚は、とても不思議な食感。
ローストなのに、まるでハムのような柔らかさ。
その秘密は、シェフの焼き技にもあった。
オーブンに入れては休ませることを数回、繰り返す。
低温で長時間かけて焼くことで、素材にストレスをかけずに焼き上げることができるのだそうだ。
脂はすべてコラーゲンになっていると言われ、友人にも「旨い!臭くない!だまされたと思って食べてみろ」と言われて食べたが、
やっぱり私は脂が苦手。
緑のソースは金針菜。この大きさのお肉には、ちょっと足らない。
そして、長く同じ味で食べることに、少し飽きた。
しかしガルニのインカの目覚め(ジャガイモ)は極上に美味しかったし、
下に敷かれていたレンズ豆のガレットも、面白い効果があったと思う。
一つ目のデセールは、Biscuits
ビスキュイには‘二度焼いた’という意味がある。
一度焼いた生地を崩し、再び成型して焼いたもの。
これをくりぬき、ココナッツのソースが詰めてあった。
ココナッツのソースよりも、生地のアーモンドの風味が強く残る。
小さいくせに強いパンチを持ったgateauだった。
そして最後は、メレンゲのcreme glace!
キャラメル上になるまで焼いたメレンゲを崩し、それをアイスに。
強い甘みを引き立てるのは、それに負けない塩。
「見えないソース」がかかっていると言われたのだが、友人がそれを海水だと言い当てた。
香ばしく、美味しいアイスクリームだったが、
しかしこれは、素早く食べなくてはいけないデセールだった。
溶けると海水が顔を出しすぎる。
これを食べるときは、おしゃべりは禁物。
Le restaurant trois etoiles
その感想を聞かれたら、よく分からないとしか答えられない。
あと2,3回食べたら、その答えが分かるかも。
彼のQuintessenceは一度や二度では見極められない、もっと深いところにあるのかもしれない。
詳しくは書かないが、サービスはtrois etoilesのそれではなかった。
星が輝いたのなら客は細かなことにも期待をしてしまう。
そのことを、シェフだけではなく、フロアも覚悟しなければならない。
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