Snowmint

Ca m'est reste dans l'esprit.

「かんだ」 元麻布 

2008-06-01 | 和食・鮨
六本木、駅から麻布方面に10分ほど歩いて行くと、
マンションの入り口が見えてくる。

外には看板も無く、中に入ると

やっと、ここが「かんだ」であると分かるほど、分かりにくい。

個室に通され友人を待っていると、なんだか和食の店には似合わないような音楽が流れていた。

「なぜ?」と、ちょっとした違和感を感じたが、落ち着いて耳に入ってくる音楽を聴いていると、その意味が分かった。
かかっていた曲は、『シェルブールの雨傘』
外は、小雨が降っていた。

友人もそろい、飲み物を頼み、
まずは先付、

手前はハモと煮こごり。

煮こごりが、とても美味しい。
ハモも、しっかりとしているのに滑らかな口ざわり。

奥は芋茎とじゅん菜の酢の物。

酢にあわせている出汁がいい。すべて飲み干してしまった。

小鮎の焼き物

一尾はそのままで、もう一尾は緑酢をつけて、と言われる。

そのまま食べると、鮎の若い香りが楽しめる。しかし
緑酢を付けてみると、ほのかに残る苦味に酸味が加わり、また違った美味しさ。

向付は、鯛の昆布絞めと海苔、雲丹。


これも、「雲丹は塩で」と言われ、山葵と塩で食べた。


海老とトウモロコシのしんじょう。

トウモロコシの粒をほんの少し残している。
それが歯ごたえになっていて楽しいのだがそれだけでなく、
その粒が潰れると、なんともいえない甘みが口いっぱいに広がっていく。
素晴らしく美味しい。

ニジマスのお鮨

「温かいうちにお召し上がりください」と言われ、運ばれて来た者順に、あわてて口にした。
米がもっちりとしていて、ほんのりと温かい。
少しもち米が混ざっているのかもしれない。だから温かいうちに・・・と言ったのかしら?
酢橘の香りのよい、美味しいお鮨だった。

蒸し物は、鯛のお頭

あぁ、これも美味しい。
生姜のような生臭さを消すようなものは一切感じられないのに、とても爽やかですっきりとしたお味。
そして、優しい。

牛モモ肉の煮込みと、長芋。

箸で簡単に切れるほど、柔らかい。
日本料理というよりもフランス料理のようだが、
天ぷらのような揚げ物がない分、これくらいどっしりとしたものが出てきたほうが、満足感が得られる。

加茂ナスと湯葉

葛で引いてあるので、とても熱い。
食べにくいのでは、と思っていたのだが、加茂ナスにとても上手な隠し包丁が入れてあった。こういう心遣いは、嬉しい。

そして最後は、冷たいそうめん。

熱くなった口に、冷たいそうめんは美味しかった。
え?そうめん?などと、出された瞬間バカにしていたのだが、当然普通ではない。
これも汁まですべて飲み干してしまった。

デザート。

マンゴーのゼリー寄せ

先ほどのそうめんが冷たかったせいか、ぬるく感じた。
お皿が平らで、食べにくかった。

これで終わり。   

・・・・と思っていたら煎茶とともに、二品目のデザートが運ばれてきた。


小豆とお抹茶のシャーベット

小豆が上等。しかも、お抹茶には一切の甘味が無い。
こういうの、好き。


税・サービス料を合わせて18,000ほど。
飲む方は、もう少しかかるかもしれないが、友人が飲んでいた梅酒は500円、
ビールは800円だった。

私は、お茶。

温かいのと冷たいの、番茶や煎茶など、色々と頂いたのだが、
煎茶の冷茶が一番美味しかった。もちろん、無料。

サービスは、これもまた和食のお店らしくないgarcon風の男性がいらっしゃるのだが、お若いのに気の使い方も上手く、感じも良かったので、◎

また行きたいと思うような店だった。
資金が続けば・・・だけど・・・・・・・。


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