平均余命と生存率から読み解く国民年金の簡易図式「60歳男性の任意加入編」 7/30
基礎年金部分への加入期間が35年である男性が60歳より5年間、国民年金に任意加入した場合
今後五年間国民年金へ任意加入した場合、支払い平均月額は、約15,500円ですから、五年間60ヶ月では、支払い総額は93万円。
また65歳より満額支給される国民年金受給年額を79万2100円とすれば、
その満額40年分の不足分としての5年分は、国民年金受給年額として99,012円
の不足となる。
つまり、今後五年間国民年金への任意加入として総額93万円支払うと、受給国民年金額が毎年99,012円増加する訳です。
平成19年簡易生命表(男)に拠れば、
60歳男性の生存数は 90.823
65歳男性の生存数は 86.371
また65歳男性の平均余命は 18.56年です。
60歳男性の今後五年間支払う国民年金総額は93万円ですが、生存率補正後の国民年金総額は95.4万円となり、この金額に対しての、65歳男性の平均余命18.56年分の増加受取年金総額1,837,600円は、掛け金の1.925倍となる。
これは実質11.8年の複利運用となるため、この年間金利は5.9パーセントとなる。
現在20歳男性の45年後に期待できる複利運用年間金利は、0~1.4パーセント。
60歳男性の5年後に期待できる複利運用年間金利は、5.9パーセント。
これではあまりにも20歳男性が可哀想ですね。