10日正午ごろ、福岡市博多区の福岡空港で、宮崎発日本エアコミューター(JAC)3626便(乗客乗員79人)が着陸しようとした滑走路に、那覇行き全日空487便(同129人)が進入するトラブルがあった。JAC機は急上昇して着陸をやり直し、けが人はなかった。
国土交通省によると、40代の男性管制官がJAC機に着陸許可を出した直後に全日空機に離陸許可を出していたといい、管制ミスの可能性が高いとみられる。運輸安全委員会は事故につながる重大インシデントに該当するとして同日、調査官3人を現地に派遣した。
国交省によると、着陸体勢に入ったJAC機の機長が、全日空機に離陸許可が出たのを無線で聞いたため管制官に確認。着陸をやり直すよう指示が出たため、滑走路の手前約5・6キロで急上昇したという。
管制官は「着陸許可を出したのを忘れて離陸許可を出してしまった」などと話しているという。
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