中国におけるテニス事情

2008年北京オリンピック。中国のテニス事情を通して国際化していく中国をレポート

ある人からのメール

2005-04-12 03:56:23 | 北京
題して「組織された反日デモ」。~ある土曜日の夕暮れに私が見た光景~

出張から戻って久しぶりに家内と二人で出掛けようかとタクシーで「ケビンスキホテル」に向かった。休日にも拘わらずやたらと「三環路」が渋滞で『為什麼這麼堵啊?』(何故こんなに混んでいるの)と運ちゃんも首を傾げていた。「三環路」から降りて右に曲ろうとしたら交通規制に遭い、
結局、遠回りして「ケビンスキホテル」に向かうしかなかった。それでも、道が大渋滞で途中からまったく動けなくなった。周りはいつよりも人が多いなぁ~と感じ、振り向くと休日には殆ど居ない「民工(出稼ぎ労働者)」が30人程屯っていた。「何かがおかしい!」タクシーを捨てて歩き出したら、10㍍程先にある交差点に十数台のバスが止まり、そこから○○たちの「案内」で学生と見られる群衆がバスから降りてきて一斉に大使公邸に向かって走り出したのが見えた。手に中国の国旗を持っていて何かを叫んでいたようだ。(残念ながら皆バラバラで何を叫んでいるのかは聞き取れなかった。)そして、屯っていた「民工」もそれに合せて走り出し、『加油!』とまるで今まで練習でもしたかのように口を揃っていた。勇敢なわが愚妻は思わず携帯を出して写真を撮ろうとして道を渡った。私はそれを追って交差点を渡ろうとした。その時に道のど真ん中に停まっていたバスの運ちゃんとその横のパトカーにいる警官の会話を聞いて、私は「さすが中国だなぁ~」って感心せずにはいられなかった。(笑)『他們打算什麼時候完啊?』(いつ終わるの)と苛立った声で聞くバスの運ちゃん。『剛到!怎麼也得等一会児吧?!』、『你急什麼啊?』(来てばっかじゃないか、どんなにしてももうちょっと時間がかかるよ)、(お前、何を焦っているのよ)と苛ついている運ちゃんを偉そうな口調で宥める警官。『我老婆在等我回家喫飯!真討厭!大週末的……』
(うちのやつが(夕食のため)俺の帰りを待っているんだよ!まったくいやになるよ!週末と言うのに~)。パトカーから降りてデモの群衆に向かう警官、相変わらず口の中でブツブツ言うバスの運転手……。ホテルに急いでいる私はきびを返して写真撮りに夢中になっているわが愛しい妻を促した。「ケビンスキホテル」でコーヒーを飲み、夜の8:30頃に「もう(デモ隊は)いないだろう」と思ってホテルの外に出たらそれでも30人位の群衆が屯って何かやっているようだ。その群衆の前に約50人位の警官と武装警察が道を塞いてってその群衆の言動を見守っていた。何もしない。完璧に何もしない、何も言わない。黙っている。20人位の野次馬がそれを囲っていて、その中でどこの局か分からないけど二人のカメラマンがカメラを回していた。異様な光景だ。まるでB級映画でも見ているようで…。*何も知らない学生たちがいいように操られ、 街に繰り出してストレスを発散する。*「今の中国は民衆主義で言動の自由もあるし、 デモも許されている」と国内外にアピールする政府当局。*家族と一緒に夕食を食べれないことに苛立っているバスの運転手。*相変わらずいつも偉そうにしている警官。*そして、「デモも今ではバスの送迎がついている」と時代の違いを感心している私。

お終い。 

最新の画像もっと見る