small_happiness
   Farsideの過去ログ。




◆大学生の有里(山本美月)と友人の夏美(佐津川愛美)は、古いビデオをDVDにダビングしようと、リサイクルショップで中古のビデオデッキを手に入れる。そこに入れたままになっていたビデオテープを再生してしまった二人。有里は画面を見ていなかったが、夏美はすべてを見てしまう。直後に夏美の携帯に謎の着信が。それは、大学の講義で聞いた都市伝説、「呪いのビデオテープ」と全く同じだった。不安に思ってリサイクルショップを訪ねた二人は、このビデオにまつわる自殺の連鎖にたどり着く。テープが本物だと確信した二人は、オカルト研究に血道を上げている大学講師の森繁(甲本雅裕)に相談に行く。 同じ頃、「呪いの家」の向かいに引っ越してきた鈴花は、家の持つ力に引き込まれていく。


◆いろいろ考えて書くのをやめていたが、やっぱりこれがいちばん書きやすいので映画の感想。やっぱりホラー、大好きホラー。特に日本のホラーが好き。前々から関心はあったものの、「どうせイロモノでしょ」と観ていなかった、『貞子VS伽椰子』。意外なことに友人の評価が高かったので、レンタルしてみた。サラウンドヘッドフォンで、雰囲気バッチリ怨霊どっぷりで鑑賞。なかなかいいと思うなぁ。いちばん不安に思っていたのが、監督が(ちゃんとした映画未経験の)白石晃士だということ。まぁ、貞子さんと伽椰子さんの権利使用料はそれなりの額になるはずだから、制作サイドも監督に「まかせっきり」じゃなく、それなりのチェック体制はあったのだろう。カメラもいい感じに凝ってるし、低予算が前提のホラーとしては、そこそこお金、かかってる感じである。なかなか良かった。


 主人公の有里を演じた山本美月は、正直、演技力に疑問符ありの天然さんだったのだが、なかなかいい感じである。友人の夏美を演じた佐津川愛美の方がずっとうまいのだが、それはまぁ、仕方のないところ。
 もう一方の、伽椰子と俊雄のいる家で怪異に巻き込まれていく鈴花を演じた玉城ティナは、これはもう、箸にも棒にもかからないというか、極めて悲惨。そのせいか、映画の中で鈴花が占めるパートはとても少なく、被害を最小限に留める構成になっている。どういう経緯で玉城を使ったのか分からないが、この辺は日本のホラー映画業界が抱える宿痾とも言うべき呪いの部分なので、別の意味でホラーテイストを高めている。ちなみに、残念ながら顔が見えない貞子を演じた七海エリーは快活な美人さんである。もうちょっと生きた使い方をして欲しかったなぁ。


 映画中盤から登場する祓い屋コンビ、常盤経蔵(安藤政信)と盲目の少女珠緒(菊地麻衣)は、衣装だの法力だの霊能力だのを強調してみせるありきたりな祓い屋の演出と違って、なかなかいい感じである。特に経蔵を演じた安藤政信、もともとキレた役がバッチリはまる役者だけあって、印の切り方、身のこなし、自信に溢れたその演技はとっても説得力がある。タイトルにもあるとおり、経蔵たちは貞子と伽椰子をぶつけて、魔をもって魔を滅ぼすという策を取るのだが.....。『リング』と『呪怨』を観ていることが前提なので、そうでない方にはお勧めできません。


 エンディングを見る限り、続編を作る気バッチリなようである。次があったら観てみたい。



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 ここ2~3年、趣味で小論文の添削をしていた。添削というか、ほとんど書き直しに近いものだったが、なかなか面白かった。小論と言ってもわずか1,000文字のもので、順序立てて分かりやすく説明するだけの文章だったから、取説みたいなもんである。私は何でもいいから書くのが好きで、何か書いていると楽しい。お金のかからない暇ツブシだ。それが終わってしまったので、また何か、カタカタとキーボードを打ちたくなってきた。
 でもって、ここに何か書き足そうかと思った時に、過去の記事を読み返してみた。自分の書いたものを読み返すという機会は、良く考えたら滅多にないことで、それなりに新鮮だった。ときどき、笑えた。てにをはを直したくなったり、表現を変えたくなったりする部分もあったが.....。


 私はもともと新聞を読まない人間だが、ここ数年はTV離れが加速(東京MXだけは別)して、情報はラジオとネットが主体になった。ラジオ・東京MX・ネットの三つに共通するのは、「これは言っちゃダメです」的な縛りが少ないこと。東京MXの『ニュース女子』なんか、ギャラはほとんど出ないはずなのに、司会からコメンテーターまで大手放送ではあり得ないぐらいすごいメンバーが揃っている。ネットでは、DHCシアターの『真相深入り!虎ノ門ニュース』とか『竹田恒泰チャンネル』とか、面白いものが揃っていて、非常に興味深い。こういった新規勢力の台頭は、大手メディアの弱体化によるものではないと思う。たぶん、順番が逆だ。


 TVや新聞に比べて情報拡散コストが極端に低いネットというメディアで、市井の一個人ではなく大手メディアの中核にいた人々、顔と名前の知れ渡った半公人とも言うべき人々が、自分の責任で発言をし始めたことが大きいんじゃないだろうか。「大手メディアでは規制があって言えなかったこと」を全部話してしまうから、大手各社の積極的な嘘や、「報道しない自由」によって行われてきた印象操作、意識誘導が全部バレてしまい、それが大手メディアへの不信を加速した結果だと思う。資本力と情報管制で世論を形成できた時代はもう終わってしまったし、社会がネットと融合してしまった以上、この流れが元に戻ることはもうない。新聞社(系列のTV・ラジオ会社も含めて)のなかで生き残れるのは、産経系列と、今まで弱小と言われてきた独立系だけなんじゃないだろうか。今はまだ、ネットや情報にアクセス出来ない高齢者や、過去長きにわたって信じていたことを信じ続けたいという人々に支えられているが、それも加速度的に減っていくことだろう。今現在、ブーメラン芸で一世を風靡している某政党も次の選挙で分裂しそうだし、国内的には「いい時代になったなぁ」と思う。
 史上最悪と言われ、弾劾決議まで起こされそうになったオバマ政権もやっと終わったし、日本の隣国も大きく動いている。中国や韓国は、アメリカの金利引き上げが直接景気動向に反映する国なので、経済が厳しくなった分、日本への風当たりはさらに強くなるだろう。大手メディアによる意識誘導が機能しなくなった以上、たぶん今年一年で、隣国に対する日本側の世論も変化を見せるんじゃないだろうか。いろいろ大変な時期になるとは思うが、目隠しされたまま踊らされるよりは、自分の目と耳で見たり聞いたりしながら行動出来る方がマシだと思う。そろそろ、日本幼年期の終わりが始まるかも、なんて思ったりもする。



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 「Windows10 64bit以外はインストール出来ない」とされるKaby lakeコア。我が家はWindows7 64bit ProとWindows10 64bit Proの併用。メインはWin7だが、Core i7 7700 + Z270の環境で、なんの支障もなく動いている。ネットを探してみたが、skylakeとkabylakeの違いはとても少なく、ほとんど差がない。構築済みのWin7環境だったら動くでしょ、普通。ただ、私の場合は苦労した。


 今まで使っていた自作機のマザーを、GA-Z87X UD3HからGA-Z270X-Gaming 7に換えることにした。当然、CPUもメモリーも換える。CPUはTDP35WのCore i7 7700T、メモリーはDDR4-2400で64GB。CPUクーラーも、リテールではなく白虎に変更。これだけで12万(\!)を越える。お財布的にはめちゃくちゃ痛いのだが、電脳野郎としては大いに盛り上がる。幸いなるかな使い回しのきくビデオカードは、TDP75Wの玄人志向 GTX1050 4GBで、補助電源の要らないタイプ。ケースは500W電源のフルタワーだから、空間的にも電源的にも余裕はあるのだが、耐久性優先で、出来るだけ低発熱のパーツを揃えている。


 私のメインシステムはちょっと変わっていて、5基の5インチベイは、3基のリムーバブルケースと2基の光学ドライブで埋まっている。HDDやSSDは内蔵せず、カートリッジを交換しながら起動するという、いささか面倒な使い方をしている。システムを複数台のHDDに順次クローンしながら交換して使っているためで、冗長性が高い分、カートリッジを差しかえるだけで最大4週間前まで物理的に遡って起動出来るし、データも複数台のHDDに毎日自動バックアップしているので、HDDの物理クラッシュが起こってもほとんど損害がない。いろいろやった果てにたどり着いた高耐久型運用で、RAIDやDroboでは不可能な復旧能力を得ている。もっとも、2TBのHDDを10台も喰うので、あまり経済的とは言えない。ほぼパラノイアである。


 さてこの換装、ケチが付きっぱなしであった。過去にもマザーの初期不良に当たっている私は、CPUとメモリだけを付けた状態で起動チェックを行う。Z270Xはオーバークロック仕様のゲーミングマザーなので、トラブル発生を前提にした診断機能が付いている。二桁の状態表示インジケーターの他に、[CPU][DRAM][VGA][BOOT]のLEDがあり、異常箇所が点灯する。
 初回起動時はインジケーターは作動したが、リセットを繰り返す状態で、ビデオ出力がない。BIOS(UEFIだけど)が起動していないので、CMOSクリア後に再起動してみたが、今度はインジケーターが作動せず、異常を示す[CPU]のLEDが点灯。メモリも外してチェックしてみたが、あとはもう、何をやっても無駄だった。


 ここからが難しい。マザーとCPUのみの状態でBIOSが起動しないということは、マザーかCPU、あるいはその両方が初期不良ということになるが、いくら日頃の行いが悪い私でも、両方いっぺんに初期不良を掴むほど不運ではあるまい。CPUがイカレているのか、マザーがイカレているのか。確立で言えば、マザーの初期不良の方が起こりやすい。しかし、マザーはCPUの不具合を警告している。マザーはAmazonから、CPUは[PCワンズ]というショップから購入しているから、両方をセットで送って検品してもらうことは出来ない。

 まずはPCワンズで購入したCPUをショップに送り、点検してもらうことにした。Amazonから購入したマザーの方は、日本GIGABYTEのサポートから「初期不良です」という証明をもらわない限り交換に応じてもらえない。これには時間がかかるので、即応体制の整ったPCパーツショップから当たるのが順当だ。
結果から言うと、送ったCPU初期不良で、交換品を送ってもらうことになった。交換品のCPUは、念のためPCワンズで動作確認してから送ってもらっている。それを装着して起動すると、ようやくBIOSが立ち上がった。ここまで4日間、ようやく作業が出来ると思って喜んだのだが.....。


 マザー+CPU+メモリ1セット+光学ドライブという最小構成(もちろん、キーボードとマウスとモニターはつないだが)でWindows10 64bit Proのインストールディスクから起動しようとしたが、マザーのロゴ画面でロック。光学ドライブをWin10 64bit ProのHDDに差しかえて起動しようとしてもブルーバック。Windows CEからWin7 64bit Pro(もちろんKaby Lakeでも起動可能)、果てはubuntuからWin10対応のツールのUSBメモリ起動まで全てやったが、ロゴで止まるかブルーバック、全滅である。さすがにここまで来ると、マザーの初期不良を疑わざる得ない。自己検証能力の無いAmazonで買ってしまったことをほとほと悔やむハメになった。しっかし、ともに1%未満と言われるCPUの初期不良とマザーの初期不良、同時に当たるもんかね。マザーの初期不良は、Amazonで3枚目だ。私の普段の行いは、そこまで悪かったんだろーか。


 すったもんだでマザーを交換してもらったが、今度は[検証済み]のはずのi7 7700TのTurboboostが機能しない。Windows10 64bit Proではきちんと機能するが、Windows7 64bit Proでは定格クロック以上にならない。BIOSの設定も、OS上の設定も全て確認したが、どこをどう変えてもダメだった。
アマゾンで交換してもらったマザーのシリアルナンバーは、初期不良が出たマザーと2番違い。同じロットの、同じ日の、2個あとの製品なんである。やっぱり、マザーの不良を疑った。これ以上時間を掛けたくないので、同じGIGABYTEのGA-Z270X-Gaming 5をAmazonで購入。いろいろ問題はあるものの、ここがいちばん早いのは確かだ。


 もう何でもいいから動け、と思ってまた組み直したが、Gaming 5と7700Tの組み合わせでも、Turboboostが機能しない。底なし沼に落ちていくような気分で、今度はCore i7 7700をAmazonで購入。CPUをショップに送って再検証してもらうのは後回し。とにかく、メインマシンがまともに動かないともう、にっちもさっちもいかないんである。


 さて、2周回ってGA-Z270X-Gaming 7 + Core i7 7700で組み直したところ、何もかもが嘘のように普通に動いた。Windows10 64bit Proはもちろん、メインシステムのWindows7 64bit Proでも全てが正常で、Turboboostもきちんと作動する。ま、それが普通だわな。
ここまで来るのに12日。マザー1枚とCPU1個を余分に買い込んだから、思いっきり余計な出費が出てしまった.....。

--------------------以下改変--------------------



 これでCPUの返金がきちんと出来れば、問題はまぁ無かったのだが、PCワンズからはCPUに異状なしとして返金を断られ、検査用に送ったCPUも送り返されてきた。余ったパーツを転売するためには、交換された二個目のCore i7 7700Tが正常だと確かめる必要がある。PCワンズの検証では、ASUSのZ270マザー + Windows7 + 7700Tで、きちんとTurboboostが機能していた。GIGABYTEのマザーでも、BIOS上ではTurboboostは正常に機能している。論理的に考えると、問題があるのはマザーでもCPUでもなく、GIGABYTEのドライバだということになる。
 すったもんだに紆余曲折で多少時間はかかったが、GIGABYTE(サポート担当の旭エレクトロニクスじゃなく、GIGABYTE開発担当)側から、『ドライバが7700Tに対応していない』というコメントをもらえた。
GIGABYTE、お前のせいか。CPUの初期不良×マザーボードの初期不良×CPUドライバの不備って、確率的には10億分の1ぐらいだと思う。One in a Billionって、アタリを引いたならカッコいいが、ハズレを引いたら情けないくらいの確率じゃなかろーか。

今回も、しっかり深く墓穴を掘った。まぁ、人柱'sの一人だし。

 7700TとWindows7の組み合わせを考えている方、GIGABYTEは避けた方がいいです。
ドライバがアップデートされれば対応するかもしれませんが、それがいつになるのかも分からないし、そもそもアップデートされる保障も無いので。

--------------------以下追記--------------------



 Windows UpdateでKB4012218を適用すると、それ以降はWindows Updateそのものが使えなくなります。要するに、「Kaby Lake以降のCPUを使ってる人には、もうサポートしませんからね」パッチなので、これは適用外に指定しておく必要あり。まぁ、わざわざKaby LakeでWindows7を使おうって人は、いわれなくても分かっているとは思いますが.....。ちなみに、windows8.1の場合はKB4012219が意地悪パッチなので、参考までに。



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